アカデミック・キャリアパスで研究者が切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
で4分20秒間自動的に前進します(BGMつき)。

テーマ:アート・デザイン - ジャンル:学問・文化・芸術

血管新生の世界的権威でパイオニアであるジュダ・フォークマン博士(Dr. Judah Folkman)が昨日突然お亡くなりになられました。74歳でした。フォークマン博士は癌の成長と転移に栄養供給ルートとしての腫瘍血管が重要な役割をはたし、腫瘍血管新生を癌治療の新たな標的として見いだした業績で有名であり、ハーバード大学医学部内だけでなく、おそらく全米で最も著名なphysician- scientistのひとりでありました。ボストン小児病院で毎週ある血管生物学セミナーで最近までお元気なお姿をみかけておりましたので、非常に驚いております。ご冥福をお祈りいたします。

Folkman, Cancer Research Pioneer, Dies at 74

Dr. Judah Folkman, a cancer researcher known for his groundbreaking work on angiogenesis, has died at the age of 74. Angiogenesis involved cutting off the blood supply to cancer cells. Folkman's work cured the disease in mice, and though it didn't succeed in humans, it did spur new cancer treatments.

同名エントリーが(#173)が削除されたので再掲載
サンケイニュースの【断 久坂部羊】電車を勉強部屋にする小学生より:

電車の中で化粧をする女性が昨今、批判されている。しかし、先日もっとすごいものを見た。小学校の高学年とおぼしき少年が、地下鉄の中で勉強に没頭していたのである。鞄(かばん)を横の座席に置き、その上にジャンパーをのせ、筆箱などの勉強道具一式を周囲に配置して、膝(ひざ)に問題集を広げている。座席を1・5人分占領したその空間は、驚くほどプライベートな感じだった。近くには立っている老人もいたが、少年は気にも留めるようすもない。....もし、あの少年が医師を目指しているならと考えて、背筋が寒くなった.....勉強するのは自由だが、その前にまず学ぶことがあるだろう....



通勤で満員の電車のなかで”座席を1・5人分占領”する子供に対する不快感は、その場にいたものにしか完全には理解できないであろうから、”電車を勉強部屋にする小学生”を批判することも100%わかります。ここではバランスをとるためにあえて違った考えを.

まず、私自身学生のときは電車の中で国家試験の勉強をよくしました。一つ電車を遅らせて座って勉強できるようにしたこともあります(座席を1・5人分占領することは、おそらくなかったと思いますが)。約1時間あまりの通学でしたが、非常に集中できました。そんな中で時間を有効に使う方法や、短時間で集中して勉強する方法を養ったように思います。

0.5人分よけいに座席を占拠したことはその小学生に落ち度があるとして、「こいつよく勉強しているな。末は博士か大臣かな。俺も若いときはこれくらい勉強したな。まあ、体に気をつけてがんばれよ」と、やせ我慢して子供を応援できる”おとな”でいたいと思います。

おそらく、やせ我慢もできないぐらいに”おとな”を疲弊させる、システムに問題があるのでしょうが....


センチメンタルではありますが追悼の意を表さていただきます.

政治家とは命をかける職であることを思い出させていただきました.

Charismatic, striking and a canny political operator...”
       –Obituaries, the New York Times


canny |ˈkanē|
adjective ( -nier , -niest )
1. having or showing shrewdness and good judgment, esp. in money or business matters : canny shoppers came early for a bargain.
2. Scottish & N. English pleasant; nice : she's a canny lass.



YouTube, slideshareで故人を思い出すのも、Web2.0での追悼の方法のひとつのように感じます。
(自動では始まらないときにはで進めてください)





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週末のひと時をノスタルジーに浸りたくて、アディエマスが演奏するNHKの「世紀を越えて」のテーマソングをTouTubeで見つけ出しました。アメリカに来た頃ケンブリッジの韓国ビデオ店でこの番組を毎週借りていました。歌詞は架空の言語「アディエマス語」だということを最近になって知りました。



また、ニコニコ動画で非常によくできた「世紀を越えて」のMADムービーも見つけました。


週末はボストンは雪のようですが、何かちょっとしたよいことがありますように....

(12/15追記)
トラックバックを頂いたpotasiumchさんの日記にも、NHKスペシャルの懐かしい映像が紹介されています。

potasiumchの日記”[メモ]映像の世紀・人体・世紀を超えて”




テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術

人や物を褒めるときに大切なことは:
1)言葉を惜しみなく
2)照れることなく情熱的に
3)そして、具体的なポイントをあげる
などでしょうか。その気になれば、30円のボールペンでもここまで褒めることができるという例が、英国のAmazonのカスターマーレビューにありました (セスのブログより)。明らかにほめ殺し&悪ふざけですが.....

pen

テーマ:ことば - ジャンル:学問・文化・芸術

ハーバード大学分子生物学部の昨年 (2006) のPrather記念講演は、米国のアカデミックセレブリティの一人であるUCLA地理学教授Jared Diamond博士が「文明」について人類生態学的観点から考察するという分子生物学部としては非常にユニークなものであった。

Diamond博士は、ハーバード大学で生物学を学び、ケンブリッジ大学で生理学で博士号を習得後、研究領域を人類生態学と広げ、UCLA生理学教授を経て、現在は同校地理学教授である。作家としても有名であり、1998年に「Guns, Germs, and Steel (邦題: 銃・病原菌・鉄)」でピュリッツァー賞を受賞している。「Guns, Germs, and Steel」はニューヨークタイムズベストセラーに100週間以上ランクインしている。2005年に出版した「Collapse(邦題:文明崩壊)」もまたベストセラーである。

ハーバード大学での講演では、文明の「多様化」「崩壊」「繁栄への条件」をテーマに3日におよび講演をおこなった。講演は大盛況であり、のべ3000人近い聴衆を集め、講堂に入れない2000人以上の人々にもモニターを通じて放映された 。

Diamond博士によると、文明の「多様化」は民族的背景よりもはるかに強く環境的要因に影響を受ける。文明が多様化し繁栄すると、それにともない環境破壊が進み、これが文明「崩壊」の契機となる。「崩壊の契機」に直面したときに、文明が巻き返して「繁栄」していくか、そのまま「崩壊」に向かうかは、社会の核となる価値観(Core value)を再評価し、選択的に書き換えることのできる危機管理能力にかかっている。危機管理の失敗例としのイースター島の文明崩壊と、成功例としての江戸時代の日本の文明繁栄の比較は非常に興味深い。

・失敗例「イースター島」
イースター島はかって森林に覆われた緑の島であったが、文明の繁栄に伴い木材を大量に消費した。森林を伐採し、住居、漁ための船、またモアイ像建設のためのそりに木材を使用した。無計画な伐採は森林を完全に破壊し、最後の一本の木が切り倒された後間もなく、森林破壊 (deforestation) を契機とした食糧難は頂点に達し、餓えた人々による無惨な内戦状態を経てイースター島文明は消滅したと考えられる。

・成功例「江戸時代の日本」
イースター島同様、江戸時代の日本は住宅とくに各地での城の建造ラッシュにより木材需要は急激に増加し、徳川幕府は森林破壊の危機に直面していた。しかし、イースター島文明と違い、徳川幕府は迅速にトップダウンで対応し大幅な森林伐採の規制による需要の抑制と、当時世界で初めての植林による供給の増加をはかり、文明崩壊の危機を未然に回避することに成功した。

Diamond博士はこの徳川幕府のトップダウンによる危機管理を非常に高く評価している。また、 博士は日本の戦後めざましい経済的発展にも触れ、Core valueはそのままにしつつ、海外の良い面をどん欲に吸収する日本人の力を、優れた危機管理能力の非常によい例としてあげている。この機会に、私は歴史的に見た日本の危機管理能力の高さを再認識し、日本人として非常に誇らしい気持ちになった。しかし、講演の最後で、会場からのグローバリゼーションの文明崩壊に対する影響に関する質問に答え、Diamond博士は”熱帯雨林は現在、過剰伐採による森林破壊の危機にあるが、伐採された木材の最大の輸出先が日本である”ともコメントしている。


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Virginia Techでのmass shootingの犯人がメディアに送りつけた映像がセンセーショナルに流れている。また、30人以上の人間を死に至らしめた過程の詳細もストーリーのようにメディアに現れつつある。もちろん事実を伝えるのがメディアの使命である。しかし、ここで高橋祥友著「自殺予防」(岩波新書)から私が学んだひとつの論点を的はずれかもしれないが投げかけたい。

「新聞報道とオーストリアの地下鉄の自殺に関する調査」で明らかになったように、マスメディアのセンセーショナルな自殺の報道は群発自殺を引き起こす。つまり、「潜在的に自殺の危険の高いひとが、センセーショナルな自殺報道に接したときには自殺願望が突然強まることは現実の問題である」私見であるが、自殺と他殺(殺人)はまったく別のものであるが、生命を軽視するという点においては自殺と他殺にはそれほどの違いはないとも考えられる。したがって、センセーショナルな他殺(殺人)の報道が、Copycat的な群発殺人を誘発するのではないかという懸念をもっている。

高橋祥友著「自殺予防」の自殺報道における報道のガイドラインが参考になることを望む。[自殺を他殺(殺人)と読み替えてもおかしくない項目が多いと思う]

1)短期的に過剰な報道をすることを控える。
2)自殺は複雑な原因からなる現象であるので、自殺の原因と結果を単純に説明するのを控える。
3)自殺報道は中立的に伝える。
4)自殺の手段を詳細に報道しない。
5)(特に青少年の自殺の場合には)実名報道を控える。
6)自殺の背後にはしばしば心の病が潜んでいるが、それに対して効果的な治療法があることを強調する。
7)具体的な解決の方法を掲げておく。自殺の危険因子や直前のサインなどを解説し、どのような人に注意を払い、どのような対策を取るべきかを示す。専門の医療機関や電話相談などについても必ず付記しておく。
8)日頃から地域の精神保健の専門家とマスメディアとの連携を緊密に取る。
9)短期的・集中的な報道に終わらせず、根源的な問題に対する息の長いとり組みをする。



皆様の意見を伺いたく、いくつかのHigh Profileなブログにトラックバックさせていただきました。



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VT

"horrific by MzMullerz (Flickr)"

1999年にColumbine High SchoolでのSchool shooting が起きたのは私が米国に来てまもなくのことであった。8年後の2007年4月16日、 Virginia州BlacksburgにあるVirginia Polytechnic Institute and State University(Virginia Tech)で最悪のmass shootingが起こった。多くのメディアがgunmanの心の闇や警察・大学の対応の不備を報じ始めているが、やはり最大の問題点はGun controlであろう。Gun controlに対する現時点でのメジャーな米国新聞社の対応は様々であるが、BBCがやや冷静に各社の社説を比べている

New York Timesは強くGun controlの不備を指摘している:

......the gravest dangers Americans face come from killers at home armed with guns that are frighteningly easy to obtain.



Los Angeles Timesは逆に護身のための拳銃保持の議論を持ち出している:

......Or, conversely, for the right to bear arms because Virginia Tech is a 'gun-free zone', and the Virginia Legislature last year killed a bill that would have allowed students to carry guns on campus.



Washington PostはGun controlのSchool shooting防止効果に疑問を投げかけるニュアンスである:

"Should metal detectors be ubiquitous in American classrooms and dormitories? And why are gunmen so apt to carry out their lethal rampages at American schools?"



わたしにはこの問題について多くを解説する立場にないかもしれないが、米国の大学で教育・研究に関わるひとりとして、無視するわけにはいかなかった。

命を落とされた方々のご冥福をお祈りします。

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ニューヨークタイムズによるとハーバード大学はDrew Gilpin Faust (59歳、写真)を、その371年の歴史ではじめて女性の学長として任命する。 Faust氏は現在ハーバード大学の Radcliffe Institute of Advanced Studyの学部長で、歴史学の教授である。
faust

Prof. Drew Gilpin Faust (Photo by Tony Rinaldo)

ハーバードの学長選は、有力候補であったノーベル賞受賞者で Howard Hughes Medical Instituteのトップである生化学者のThomas R. Cechが自ら学長選を降りるなど波乱があった。

最終候補には、Faust氏のほかに、スタンフォード大の副学長John W. Etchemendy氏、ハーバード・ロースクールの学部長Elena Kagan氏、ケンブリッジ大学の副学長 Alison F. Richard氏らが挙がっていた。

Faust氏の正式な任命はこの日曜日2月11日の予定。

ニューヨーク・タイムズの記事:http://www.nytimes.com/2007/02/10/education/10harvard.html?hp&ex=1171170000&en=1b199add11143bd2&ei=5094&partner=homepage

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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務. その後, Harvard 大学医学部への研究留学を期に, 非常に迷った末に医局を離れBoston で独立することに挑戦し, 現在ラボ運営に奮闘する.「実験医学」 に”プロフェッショナル根性論”を執筆. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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