ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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政府官僚と現場の科学者との価値観の大きな違いが科学 & 技術革新における国際競争力を落としている大きな要因である。日本の話ではない。6月3日のワシントン・ポストのオピニオンによると:

科学者の仕事(技術革新)とはリスクをとることであるが、官僚の仕事はリスクをさけることである。この世界観のミスマッチが予算の不適正配分を引き起こし、グローバル化の進む21世紀において米国の(科学)技術力での”一人勝ち”状態維持を難しくする。これは国家安全保障を脅しえる重大な問題である。
Technology is about taking risks. Government bureaucracy is about avoiding mistakes. The mismatch between the two is creating a funding squeeze that could undermine America's dominance of the new technologies that will be crucial to the nation's security in the 21st century.)



米国政府のバイオメディカル研究費の大部分を配分するNIHは同記事によると非常に保守的な予算配分をしてる。ブッシュ政権ではNIHの総予算ののびが止まったこともあり、NIHグラント (R01) を得るにはそのプロポーサルが成功することをほぼ保証するようなpublicationと詳細な予備データが必要であり、

NIHは”未来でなく過去をファンドしている”
(The NIH) is "funding the past, not the future," one scientist complained.



という不満も少なくない。

米国国防総省関連のDefense Advanced Research Projects Agency (DARPA)はマイクロマシーン、バイオテロリズム、災害医療などに関連した基礎研究に対する予算を配分し、NIHよりはるかにリスク・テイカー (risk taker) であったが、そのDARPAでさえplay safeになりつつある。

リスクをとらなければ米国が一人勝ちを維持できないのは明らかである。なぜなら、世界中にはリスクをとることを恐れないハングリーな人々、リスクをとることを何とも思わないほど情熱的な人々が数多くいるからだ......



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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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