ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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プロフェッショナル仕事の流儀で建築家・隈研吾氏は「負ける建築」という言葉で、「制約が創造を生む」と主張する。

”負ける”建築
独創的であると同時に、社会に受け入れられる建築を作るため、隈はある流儀を貫き通している。それが“負ける”建築。“負ける”建築とは、自己主張するのではなく、周囲の環境に溶け込むような建物を建てること。さらには、予算や敷地などの「制約」を逆手にとって独創的な建物を生み出すことを指す。



非常にプリミティブな例では、白紙の原稿用紙を渡され、何でもいいから好きなことを書けといわれるのと、テーマと制限時間を与えられるのでは、後者のほうがよい作文ができることが多いのではないか。

研究者は独立すれば「基本的に」好きなことを何でも研究しよいはずであるが、多くの場合「好きなことは」本人の知識量によってすでに制限されており(存在さえ知らないことを好きにはなれない)、さらに「好きでかつできること」は環境でますます限定される。

しかし、この制約(不自由)はどうやらそれほど悪いことではないと、隈研吾氏の話を聞いて思った。「The Paradox of Choice: Why More Is Less」で指摘されているように、あまりに多くの選択肢があると、人はかえって選択できなくなるパラドクスと同じく、自由度が大き過ぎると人の創造性の回路も麻痺してしまうのではないか。しかし(適度な)制約があると、それがキュー(Cue)となり創造性のカスケードが頭の中でトリガーされるのではないか。

少しちがった見方をすれば、制約とは「ピボット(軸足)」である。ピボットなしで動き回るとあっという間にトラベリングをとられてしまう。周りを見渡し、ナイスな(創造的な)パスやシュートを出すには、まずピボットをしっかりとつけなくてはならない。(しかし、ピボットが強すぎて固まってしまってはディフェンスに負けてしまう.....)


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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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