ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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Virginia Techでのmass shootingの犯人がメディアに送りつけた映像がセンセーショナルに流れている。また、30人以上の人間を死に至らしめた過程の詳細もストーリーのようにメディアに現れつつある。もちろん事実を伝えるのがメディアの使命である。しかし、ここで高橋祥友著「自殺予防」(岩波新書)から私が学んだひとつの論点を的はずれかもしれないが投げかけたい。

「新聞報道とオーストリアの地下鉄の自殺に関する調査」で明らかになったように、マスメディアのセンセーショナルな自殺の報道は群発自殺を引き起こす。つまり、「潜在的に自殺の危険の高いひとが、センセーショナルな自殺報道に接したときには自殺願望が突然強まることは現実の問題である」私見であるが、自殺と他殺(殺人)はまったく別のものであるが、生命を軽視するという点においては自殺と他殺にはそれほどの違いはないとも考えられる。したがって、センセーショナルな他殺(殺人)の報道が、Copycat的な群発殺人を誘発するのではないかという懸念をもっている。

高橋祥友著「自殺予防」の自殺報道における報道のガイドラインが参考になることを望む。[自殺を他殺(殺人)と読み替えてもおかしくない項目が多いと思う]

1)短期的に過剰な報道をすることを控える。
2)自殺は複雑な原因からなる現象であるので、自殺の原因と結果を単純に説明するのを控える。
3)自殺報道は中立的に伝える。
4)自殺の手段を詳細に報道しない。
5)(特に青少年の自殺の場合には)実名報道を控える。
6)自殺の背後にはしばしば心の病が潜んでいるが、それに対して効果的な治療法があることを強調する。
7)具体的な解決の方法を掲げておく。自殺の危険因子や直前のサインなどを解説し、どのような人に注意を払い、どのような対策を取るべきかを示す。専門の医療機関や電話相談などについても必ず付記しておく。
8)日頃から地域の精神保健の専門家とマスメディアとの連携を緊密に取る。
9)短期的・集中的な報道に終わらせず、根源的な問題に対する息の長いとり組みをする。



皆様の意見を伺いたく、いくつかのHigh Profileなブログにトラックバックさせていただきました。



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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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