ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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実験医学2007年3月号仙石慎太郎・三浦有紀子両氏による「プロフェッショナルとして博士号取得とキャリア設計を考えるマネジメント力開発ガイド」の連載が始まった。従来のアカデミックキャリアやリサーチキャリアとは違ったコンサルタントや政府の政策シンクタンクなどの比較的新しいノンリサーチキャリアパスを紹介されるであろう。コンサルタントついては私も「理系研究者の新しいキャリアとしてのコンサルティング・ファーム」で紹介した。

理系研究者のキャリアパスの選択の幅が広がることはマクロな視点では間違いなく良いことである。これらの新しいキャリアパスについて十分に情報を得ることはもちろん個人のレベルでは非常に重要である。そして個人のレベルでの最終的な質問は「ではどの道を選ぶのが良いか」ということであろう。もちろん答えは「It’s up to you」あなた次第である。また、これと同じぐらい正しい答えは「正しい答えはない(またはひとつではない)」である。The Paradox of Choice: Why More Is Less by Barry Schwartz に述べられているように、「一般には選択肢が広いほど消費者は幸福である(満足度が高い)と考えられているが、実際には選択肢が多いと消費者は選択することに疲れ果て、選択できなくなる。」とくに、正しい答えがない場合や価値観によりベンチマークが異なる場合は選択は非常に難しい。今後は理系研究者はキャリアパスの「選択肢がない」から「選択肢はあるが、選択しきれない」という状況に直面する可能性がある。

ここでは、Food for Thought としてTVドラマ「僕と彼女の生きる道」での小雪の言った台詞を引用してこの問題の答えを模索してみたい。

ドラマ「僕と彼女の生きる道」では、大企業に勤務し仕事一筋で出世にしか興味のない小柳徹朗 (30) (草なぎ剛) に愛想をつかして妻小柳加奈子 (30) (りょう) は娘凜 (7) (美山加恋) をおいて家を出る。徹朗は凜の家庭教師の北島ゆら (29) (小雪) とのふれあいを通して家庭の大切さを認識し、人間性を取り戻していく。そしてある日、家庭のために小さい会社に移り別の仕事をするかどうか迷っている徹朗にゆらはこう言う:

「大切なのはどの道を選ぶかではなく、選んだ道でどう生きるかでしょう。」


ポイント「キャリアパスの選択には普遍的な答えがないので、成功も失敗もない。ある程度悩んだあとは勇気をもってGut Feelingで選択すれるしかない。あとはそのキャリアで高いパフォーマンスを発揮することに集中すればよい。そうすれば、道は開かれる。」


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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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