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ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
楽天社長の三木谷浩史氏の書いた「たかが英語! Englishnization」。

Freakonomicsファンの私としては、興味はUnintended Consequences

楽天のグローバル戦略目的として始められた英語社内公用語化「Englishnization」ですが、ポジティブなUnintended Consequencesは:

①「有名」ハーバードビジネススクールで「RakutenのEnglishnization」が非英語圏の企業がグローバル化する一例として、ケース・スタディーに使われた。そのケースは2011年のハーバードビジネススクールで最もよく勉強された課題となった。2011年以降のハーバードビジネススクールの卒業生の大半は楽天をよく知ることとなる。

②「社内求心力の上昇」全員参加で一丸となって取り組む課題があるで、社内で正のモーメンタムができる。

③「社内評価の相対化」英語力は楽天に入社できるレベルの人なら皆勉強すれば努力に応じて上がる。これに反して、仕事の成果は運や上司との人間関係に左右され、いくら努力してもマイナスとなることされある。自分である程度コントロールできる第2の評価軸を導入することは、社内の「閉塞感」を緩和する。

しかし、これらがUnintended Consequencesではなく、三木谷氏の想定通りなのかもしれない。
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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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