ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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科学・医学雑誌ネイチャー・メディシン(Nature Medicine)12月号の「数字でふり返る2009年(2009 by the numbers)」は

20億本、40%、30%........

20億
―WHOが95の低所得国に供給したインフルエンザ(H1N1 'swine flu')ワクチンの数

40%
―米国で子供にインフルエンザ・ワクチン接種を望む親の割合

33%
―そのうち実際にワクチン接種を受けられた親の割合
.......



というふうにインフルエンザに関する長い統計のリストで始まります。

そして、後半にはこんな統計がでてきます。

10万ドル、6%、3%

10万ドル
―ビル・ゲイツ率いるビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)のチャレンジ・グラント(Grand Challenges Explorations grant)の受賞者が一人あたり受け取る研究費の額

6%
―チャレンジ・グラント受賞者のうち大学院生とポスドクの占める割合

3%
―チャレンジ・グラント受賞者のうち教授の割合




ゲイツ財団のグランドチャレンジ・グラントは”すべてに開かれて(open to anyone)”おり、

The grant program is open to anyone from any discipline, from student to tenured professor, and from any organization – colleges and universities, government laboratories, research institutions, non-profit organizations and for-profit companies.



従来の政府からの研究費がとくに重要視する1)今までにどれだけの業績があるか、2)研究を遂行するためにどんな環境とインフラを持つかなどという、”教授クラスにはあるがポスドクや学生には乏しいリソース”をカウントしません。また申請書も2ページと短く(NIHグラントは12~25ページ)、勝負はアイデアがいかにイノベーティブであるかにかかってきます。

レビュー(審査)のルールを少し変えれば、ポスドク・学生のグラント・プロポーサルが、教授クラスの研究者のプロポーサルも優れていると評価されるということなのです。



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業績、インフラ、環境を考慮しないというグラントの制度は、日本でも大いに歓迎したいところ。
受賞者数に、ポスドク、学生、教授の母集団の大きさを考慮に入れるとどうなるのかが気になる。
【2009/12/13 Sun】 URL // 国内PD #- [ 編集 ]

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プロフィール

Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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