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ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
英文メールの書き方:伝わるメールを書いて,英語ライティング・スキルを高める(羊土社ウェブ連載)の第3回は、メールの件名欄(Subject line)を有効に使いましょうというレッスンです。

件名をつけずに送信したメールの受信・送信を繰り返し「Re: Re: Re:...」という内容のわからない件名のメールがやり取りされる。これは日本語のメールでもよくあることではないでしょうか。よく知っている人物からのメールであれば、内容の察しが付くので、何とかやっていけるかもしれませんが....

仕事上のメールの目的の大部分は次のうちのいづれかです:
1)相手に何らかのアクションを起こさせる(何かを依頼する、質問に答えてもらうなど)
2)相手に何かを知ってもらう(FYI: For Your Information等、知ってもらうだけで結構です。アクションは必要ありません)

とくに(1)の相手に何らかのアクションを起こさせるためには、あなたがどんなアクションを相手に期待しているのかをできる限りクリアに書かなければなりません。とくに、グローバルな場面での英文メールでのコミュニケーションにおいては、表情を読んだり、ボディー・ランゲージを用いたりして、何かをほのめかしたり、何かを察してもらうことを期待する余地はありません。

前回の連載で、「あなたは自分のメールの後半が読まれていない」ので、大事なこと(どんなアクションを相手に期待するのか等)はできるだけメールの頭にもってこなければなりませんと書きました。メールの”真の先頭”、つまりメールを開くまえに目に入るコミュニケーションのスペースが件名欄(Subject line)です。件名欄に、あなたのメールのメイン・メッセージを置くべきなのです。

件名は最初に書くべきでしょか。最後に書くべきでしょうか?
件名にメールの内容のエッセンスを反映させるためには、メール本文を完成させてたあとで、メイン・メッセージをよく反映するような機能的な件名を選ぶべきです。渡辺和昭・ふくだたみこ両氏のポドキャスト「不安解消!社会人の萌えるメール塾」で学んだダジャレですが:


件名は後から書くのが賢明



なのです。もし最初に件名を書いた場合には、本文を完成させた後に、件名をもう一度見直しましょう(revision)。

英文メールでの機能的な件名の付け方などは羊土社のウェブサイトをご覧ください。



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記事読ませてもらって、いろいろと参考になるものや、

興味のある内容だったりするので、

良かったです。

また、来たいと思います。
【2010/08/02 Mon】 URL // 亀山社中@焼き肉 #- [ 編集 ]

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プロフィール

Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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