たとえば数の数え方(The number system)を例にとると、日本語では「1”いち”」と「10”じゅう”」を知っていれば、その組み合わせとして「11」を”じゅういち”と呼ぶことの法則を理解するのはそれほど難しくないはずです。しかし英語では「1”One”」と「10”Ten”」を知っていても、「11」を”Ten-One”とは呼ばずに、”eleven”と呼び、そこには簡単に理解できる法則はありません。同様のことが13(Ten-ThreeではなくThirteen)や40(Four-TenではなくForty)など多くの数字にはてはまり、英語での数の数え方の法則がより複雑でかつ不規則であることがわかります。この不規則性が米国の小学生の算数の学力の伸びを難しくしているというのがグラッドウェルの仮説。
The number system in English is highly irregular. Not so in China, Japan and Korea. They have a logical counting system. Eleven is ten one. Twelve is ten two. Twenty-four is two ten four, and so on.