ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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梅田望夫さんの「自分の力と時代の力」講演録(JTPAシリコンバレー・カンファレンス2009年3月21日

(94、95年の頃は)時代の大きな波に押されて、たいした実力もないのに、元気の良さだけで、こっちで仕事を得ることができました.........

いまは「時代の力」が衰微していますから、こういう時ほど、自分に投資して「自分の力」を高める時なのです。



前半部分は基本的に大賛成です。昨年読んだ本で最も影響を受けたナシーム・ニコラス・タレブの「まぐれ(Fooled by Randomness)」で強調されているように、成功者の人生というのは、後づけで様々な成功の必然性を語ることはできますが、実際のところは大部分は「時代の力」による「運/まぐれ」なのです。タレブが言うように、現代のように高度に不確実な時代では、「時代の力」によるポジティブな偶然性を積極的に当てにするという姿勢が、成功のための最も重要な姿勢のひとつであると思います。

しかし後半部分の「今は時代の力が弱っているから、それを当てにせずに、もっと自分の力を高めよ」というメッセージは行間を読む必要があります。世界の時代の力の平均値がたとえ低下していても、現代は高度に不確実な時代という点では10年15年前と何ら変わりありません。むしろより不確実で予想不可能な時代になってきています(不確実性の増大にインターネットは大きく貢献しています)。ですから今後は、ますます「時代の力」によるポジティブな偶然性を積極的に当てにするという姿勢が大切になってくると思います。全体に時代の力の平均値が低下していても、局所的には時代の力が強い場所があるはずです。以前はどこに行こうとも、時代の力の後押しを享受できた時期がありましたが、今は時代の力の強い場所を見つけて、そこに身を置くということが、単に自分の力を高めるということ以上に大切だと感じています。

実は梅田さんの講演には、こんなことはおり込み済みだと思います。

最後になりますが、もし皆さんが20代前半だったら、留学することをお勧めします.....アメリカで間違いなく良いのは、一流大学と研究機関なんですよ。アメリカの競争力のすべての源泉はそこにあると言ってもいい。だから、2年でもいい、できれば3年、5年留学することを、皆さんの非常に重要な選択肢として考えてほしい、この時代だからこそ、ということを最後に申し上げて、おしまいにしようと思います。



この部分を「時代の力の強い場所を見つけて、そこに身を置くべし」という意味に私は解釈しました。





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アメリカ留学について
初めまして
私はTAMインターナショナルの工藤と申します。
この記事を読み、大変共感を受けましたのでご連絡をさせていただきました。
留学は絶対にするべきだと私も思います。
年齢にかかわらず留学をすることで外から日本を見る機会にもなりますし、世界のトップレベルで世界中から集まった優秀な人と机を並べることでモチベーションも人脈も広がります。
今、日本は国際競争力が低下しています。何とか食い止めなければ日本はだめになってしまうと感じています。
今後の日本を背負って立つ若者にはどんどん海外に出て学んでほしいと考えています。
そこで我々は海外名門大学留学プロジェクトを立ち上げ一人でも多くの日本人を海外の名門大学へ送り出そうとしています。
競争力、語学力、グローバルの視野を持った若者を育て将来の日本を再び競争力のある日本に復活をさせたいと考えています。
ぜひこのプロジェクトにご協力いただけませんでしょうか。
体験者からこれからの若者を鼓舞していただきたいと考えております。
ご連絡いただけますと幸いです。
宜しくお願いいたします。
【2010/07/05 Mon】 URL // TAM留学 #- [ 編集 ]

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プロフィール

Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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