ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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友人である城戸御夫妻のご紹介で、奈良の名門西大和学園高等学校で高校生の方を対象にお話をさせていただく機会が帰国中にありました。

「生徒さんが夢を持てるようなことや、励ましの言葉」を話すということを事前に使命として打診されました。しかし、(私の日本語力不足もあり)「がんばれ」という言葉以外に適切な励ましの「日本語」がうかんできませんでした。そこで、直接「励ます言葉を贈る」代わりに、5年後10年後に社会に出たときに役立つような考え方のフレームワークを、お話させていただきました。講演でもお話しましたが、大切なメッセージは”わかりやすく、直接的に”表現しなければならないというプレゼンテーションの大原則にも関わらず、得てしてそれは”間接的に行間から”学び取られるものなのです。タイトルは「社会人として自分を磨くための10の原則」。オーディエンスが行間から多いに学んでくれることを予測して、以前に大学院生や博士研究員の方を対象にした講演「研究者が仕事をする上で知っておくべき10の原則」をほぼそのままお話しました(10の原則の要旨はこちらをご覧ください)。講演の最中の反応や、講演後の活発な質問から察するに、私のオーディエンスのレベルの高さの予測は間違っていなかったと思っています。


PFD-2008-12-9講演のフォローアップですが、5年後10年後に役立つ本を紹介してほしいという質問がありましたので、ドラッカーの「プロフェッショナルの条件:いかに成果をあげ、成長するか」を推薦させていただきます。これはけっして経営の本ではありません。人生哲学の本です。個人が職業人として社会に出て、誇り高く生きるための”ぶれない指針”を教えてくれる本です。社会に出る直前や、社会に出てからも何冊ものビジネス書や自己啓発書を読む機会が多くあるでしょうが、それらに書かれているほぼすべてのことの原型がこの本に書かれていると言っても過言ではありません。理系文系を問わず、いかなる職業につくにしてもドラッカーの教える指針は必ず役に立ちます。高校生には最初は少し難しいかも知れませんが、読み返す程に新しい発見と理解に出会える本です。読み始めて挫折したり、挫折しそうになったときには「通勤立ち読みブックラリー2.0」の数分間のオーディオをダウンロード(無料)して”予習”してみてはいかがでしょうか。

素晴らしい機会を与えてくださいました城戸御夫妻、今村校長を始め西大和学園の熱い先生方、熱心に聴いてくださった生徒の皆さん、ありがとうございました。

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テーマ:日本文化 - ジャンル:学問・文化・芸術


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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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