アカデミック・キャリアパスで研究者が切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
パラダイムを変えるような革命的な研究成果は、最初は激しい抵抗と反対に会うものです。今日ハーバードでセミナーをしたマックスプランク研究所のマイク レスは、免疫学のパラダイムを変えるかもしれない研究者のひとり。彼のリンパ活性化のメカニズムに関する仮説は何年もの間、エスタブリッシュメント側の研究者からの強い反対に会っているようですが、彼はあくまでもポジティブです。

マイク?レスによるとパラダイムシフトを引き起こすような革命的研究成果に対するエスタブリッシュメント側の研究者の反応には、3つのフェーズがあるそうです。

フェーズ1(強い否定):君の研究結果など信じない(I do not believe it
フェーズ2(無関心):君の研究結果に興味などない(It is of no interest to me)
フェーズ3(合意と共有):私たちもずっとそう思っていたんだ(We have always known it



フェーズ2と3のギャップが非常に大きいのは、研究者は自分の仮説や研究結果が間違っていたと認めたがらない人種であるためでしょうか(それだけ信念が強い...)。インパクトのある研究には忍耐力が必要で、長い道のりを辛抱強く歩かねばなりません。長い間コンセンサスやサポートが得られない状態でも、フェーズ2まで来たら道半ば以上と感じることができれば、もう少しがんばれるのではないでしょうか。



テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術

感情を制御するための正しい人間理解
いつも興味深く拝読させて戴いております。

こういう流れが起きるのことを自明のこととして知っていたならば、
フェーズ3に到達したとき、今度は自分の内心より沸き起こる怒り(「なんだあいつめ、この間まで散々否定していやがったくせに…」)に即応することができますね。
単に人間を皮肉った酒の場のネタとしておくにはもったいなく、このフェーズを冷静に「知る」ことが大切でしょうね。
【2008/09/24 Wed】 URL // ma9 #OLqsMBhM [ 編集 ]
MGHにて雌マウス生殖幹細胞の研究にたずさわっている者です。生殖医学のセントラルドグマ(卵の数は胎生期にすでに決まっていて、生後は決して増えることはない)に反するストーリーであるために生殖医学界の重鎮からいろいろ叩かれております。フェーズ1、非常に良く分かります。信じる、信じないは宗教の世界であって、科学的でないです。大きな利点は成功の暁には名誉と賞賛、そして競合相手がいないことです。iPS の世界では生き残る自信はありません。ハーバードの馬力とトルクは凄まじいですから。
【2008/09/26 Fri】 URL // U1 #IBQ9GE9g [ 編集 ]

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Motomu Shimaoka

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島岡 要:10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務. その後, Harvard 大学医学部への研究留学を期に, 非常に迷った末に医局を離れBoston で独立することに挑戦し, 現在ラボ運営に奮闘する.「実験医学」 に”プロフェッショナル根性論”を執筆. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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