ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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パラダイムを変えるような革命的な研究成果は、最初は激しい抵抗と反対に会うものです。今日ハーバードでセミナーをしたマックスプランク研究所のマイク レスは、免疫学のパラダイムを変えるかもしれない研究者のひとり。彼のリンパ活性化のメカニズムに関する仮説は何年もの間、エスタブリッシュメント側の研究者からの強い反対に会っているようですが、彼はあくまでもポジティブです。

マイク?レスによるとパラダイムシフトを引き起こすような革命的研究成果に対するエスタブリッシュメント側の研究者の反応には、3つのフェーズがあるそうです。

フェーズ1(強い否定):君の研究結果など信じない(I do not believe it
フェーズ2(無関心):君の研究結果に興味などない(It is of no interest to me)
フェーズ3(合意と共有):私たちもずっとそう思っていたんだ(We have always known it



フェーズ2と3のギャップが非常に大きいのは、研究者は自分の仮説や研究結果が間違っていたと認めたがらない人種であるためでしょうか(それだけ信念が強い...)。インパクトのある研究には忍耐力が必要で、長い道のりを辛抱強く歩かねばなりません。長い間コンセンサスやサポートが得られない状態でも、フェーズ2まで来たら道半ば以上と感じることができれば、もう少しがんばれるのではないでしょうか。



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テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術

感情を制御するための正しい人間理解
いつも興味深く拝読させて戴いております。

こういう流れが起きるのことを自明のこととして知っていたならば、
フェーズ3に到達したとき、今度は自分の内心より沸き起こる怒り(「なんだあいつめ、この間まで散々否定していやがったくせに…」)に即応することができますね。
単に人間を皮肉った酒の場のネタとしておくにはもったいなく、このフェーズを冷静に「知る」ことが大切でしょうね。
【2008/09/24 Wed】 URL // ma9 #OLqsMBhM [ 編集 ]
MGHにて雌マウス生殖幹細胞の研究にたずさわっている者です。生殖医学のセントラルドグマ(卵の数は胎生期にすでに決まっていて、生後は決して増えることはない)に反するストーリーであるために生殖医学界の重鎮からいろいろ叩かれております。フェーズ1、非常に良く分かります。信じる、信じないは宗教の世界であって、科学的でないです。大きな利点は成功の暁には名誉と賞賛、そして競合相手がいないことです。iPS の世界では生き残る自信はありません。ハーバードの馬力とトルクは凄まじいですから。
【2008/09/26 Fri】 URL // U1 #IBQ9GE9g [ 編集 ]

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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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