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ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
竹中平蔵・上田晋也のニッポンの作り方「消費しない20代が日本を滅ぼす!?-若者はサクセスストーリーを経験して積極的になれ!-」によれば、

「ミニマムライフ(最少限度の生活)」とよばれる最近の若者の生活様式では、「人生に手ごたえが欲しい」という意識がある反面、将来に対する危機感と不安感のため、「楽が一番」「傷つくのが嫌い」価値観が支配的で、消費が抑制されていると考察している。そして、その対策として、

上田 燃料高の影響もあったとはいえ、今年はお盆の海外旅行客も少なかったようですね。こういう若者がプラス思考に転じて、景気を盛り上げてくれる可能性はないんでしょうか?

竹中 そこで私が声を大にして言いたいことは、こういったミニマム世代の若者に「サクセスストーリーをぜひとも経験してもらいたい」ということです。



と、若者が成功体験をもつことの重要性が提案されています。成功体験が消費の増加にどの程度関与するかはさておき、成功体験が絶対にできる戦略とは:

成功するまで続ける



ことです。しかし、成功しようと挑戦すればある一定の確率で失敗するので、その失敗の恐怖と、失敗によるダメージに耐えて、成功するまで挑戦し続けるための資質を備ていなければなりません。私が考える重要な資質は次の2つです;

1)無知である。
失敗の恐怖をよく知らないうちは、あまり意識せずに大きな挑戦をしてしまうものです。いくら準備しても、将来は完全には予想しきれないので、時として不勉強が功を奏することもあります。

2)失敗できる環境にある。
失敗しても致命的なダメージを受けるリスクをヘッジできる人的ネットワーク(組織、メンター、友人/仕事仲間、家族/親戚)が不可欠です。挑戦するためには自立していることはプラスになりますが、孤立していることはマイナスです。



サクセスストーリーは計画どおりに進むドラマチックなものでも、方程式で語れるようなものでもなく、ネットワークに支えられながら、何回も挑戦しているうちに偶然に手にするものかもしれません。




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テーマ:勉強 - ジャンル:学問・文化・芸術

もしビジネスで成功しても物質的な豊かさが手に入るだけじゃないですか。
たくさんお金があれば私ならアフリカ難民支援や環境保護などのチャリティに回しますね。

日本人には元々、派手なライフスタイルなんて似合わないんだし、がむしゃらに働いて経済大国にした団塊の世代の方がおかしい。
【2010/01/27 Wed】 URL // USK1328 #- [ 編集 ]

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しかし、成功しようと挑戦すればある一定の確率で失敗するので、その失敗の恐怖と、失敗によるダメージに耐えて、成功するまで挑戦し続けるための資質を備ていなければなりません。私が考える重要な資質は次の2つです; 1)無知である。 失敗の恐怖をよく知らないうちは、
[ 横浜の心と脳と身体の整体 神庭拓也の研究室 ]
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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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