ポスドクのジョブ
インタビューで、非英語圏から特にアジアからの候補者は文化的な違いも影響し、Shyであるとか積極性に欠けるというようなマイナスの印象を与えてしまう行動をしばしば見かけるので、そのひとつを参考に紹介する。
典型的なポスドクのジョブインタビューの1日は次のようなスケジュールである。
10:00―研究室に到着、アシスタント(秘書)が候補者をPI (Tom) のオフィスに案内
10:00―11:00 Tom と1対1で面談 (インタビュー)
11:00―11:30 PIが候補者をラボに案内し、研究室でポスドクKenと面談
11:30―12:00 Kenが候補者をセミナー室に案内。プレゼンテーションの準備
12:00―13:00 ラボメンバーの前でプレゼンテーションと質疑応答
13:00―14:00 ポスドクJeoとカフェテリアで昼食を取りつつ歓談
14:00―14:30 ラボに戻り、 Tom のコラボレーターTakaと面談
14:30―15:00 ラボで、大学院生Simoneと面談
15:00―15:30 ラボで、テクニシャンMingと面談
15:30―16:00 ポスドクThomasがカフェでコーヒーを飲みながら面談
16:00―16:30 ラボに戻り、ポスドクMaryと面談
16:30―17:00 Maryが候補者をTom のオフィスに案内し、そこでTomと締め括りの面談 (Wrap-up)ジョブ
インタビューの結果は Wrap-upで知らされることもあるが、たいていは後日にEメールで通知される。
この中でも
プレゼンテーション (
ジョブトーク) は最も大きなウエートを持つジョブ
インタビューのクライマックスである。
プレゼンテーションはたいてい小さなセミナー室で、インフォーマルな形式で机を囲み10人程度の聴衆に対してパワーポイントで行うことが多い。ここでは研究内容ももちろん大切であるが、
プレゼンテーションの仕方が、その候補者の応募先のラボに対する情熱やコミットメントを印象づける重要な要素である。
そして犯してはならない重要なミスは、聴衆が机を囲み座っているからといって、自分も座ったまま
プレゼンテーションしては絶対にならないとういうことである。今まで座ったままプレゼンテーションした候補者を数人見たが、誰もジョブをオファーされていない。
プレゼンテーションとは情熱とコミットメントを示すところである。座っていてはそれらは滅多に伝わらない。さらに、10時から17時まで候補者はずっと評価されていることを忘れてはならない。情熱とコミットメントを
ボディーランゲージで示すことな簡単ではないが、少なくともそれらを示そうとする努力と誠意は必ず伝わり、相手にも自分にもポジティブなインパクトを与えるはずだ。
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