文化系トークラジオLIFE「表現する人・したい人~一億総クリエイター時代?」で学生の間でクリエーター指向よりプロデューサー指向が強まっているという話を聴きました。その主な理由としては:
積極的な理由としては、商業的なプロジェクトではクリエーターの意向が、プロデューサーによりオーバーライトされる(完全に変更される)ことが多々あるので、むしろ仕切る側に立ちたい
消極的な理由としては、クリエーターでやっていくほど創造性に自信はないが、プロデューサーやマネージャーとしてならやっていけそうな気がする
などが考えられるようです。
サイエンティストも広い意味での表現者でありクリエーターであるので、同じように考える人がいてもおかしくありません。ファカルティーとして独立した研究室を運営するようになると、プラニング・マネージメントの仕事が増えていきます。”クリエーター”であるポスドクや他のラボメンバーをマネージすることとグラント(研究費)を獲得することに専心する”プロデューサー”風の仕事のスタイルをとるファカルティーは数多くいます。
”クリエーター"から”プロデューサー”へ移行にともない、異なった種類の"創造性”が必要になってくると思います。ただ、”クリエーター"から”プロデューサー”への移行を非常に曖昧なものと考え、”クリエーター" or”プロデューサー”ではなく”クリエーター/プロデューサー”のように私はどちらでもありますという、自分のあり方を肩書きで決めつけない「スラッシュのあるキャリア」も考えていいのではないでしょうか。
参考:「スラッシュのあるキャリア」
One Person/Multiple Careers: A New Model for Work/Life Success by Marci Alboher
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