アカデミック・キャリアパスで研究者が切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
大学/大学院の使命の一つがイノベーティブ(innovative)な人材を育て、社会に送り出すことであると私は考えています。(強調したいのはイノベーティブは必ずしも即戦力を意味しません。むしろ即戦力でない場合が多いのです。)ではイノベーションをどう評価/測定するべきでしょうか(もし、評価する必要があるとすれば....)。

ニューヨークタイムズに連載のブログfreakonomicsの”How Can We Measure Innovation? ”でのセスのコメントを私なりに解釈すると:

イノベーションを数値化しようとする試み自体が間違っている。数値化でできるような”イベント”が認識されるのは、イノベーションが起こった遥かに後である。また、その定義上イノベーションにはひとつとして同じものがない。「これはイノベーションに違いない、なぜなら同じものを過去に見たことがあるので」というステートメントは矛盾である。イノベーションとは”プロセス”であり、イノベーションの真の価値は、「イノベーションは長期的には必ず良き結果をもたらす」という信念自体にある。つまり、イノベーションは”プロセス”であり、目の前の1つの試みがたとえ失敗であっても、それが次の成功につながると信じることにある。

イノベーションの本質がプロセスを重視することである以上、大学/大学院の使命とは「即戦力」となる人材輩出を要求する社会からの近視的な圧力(と俵糧攻め)に耐え、ひたすらイノベーションというプロセスを信じることにあると思います。

以上週末の雑感でした。



テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術


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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務. その後, Harvard 大学医学部への研究留学を期に, 非常に迷った末に医局を離れBoston で独立することに挑戦し, 現在ラボ運営に奮闘する.「実験医学」 に”プロフェッショナル根性論”を執筆中.

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