ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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サイエンス4月18日号のエディトリアル「New Career Paths for Scientists」より:

”ちゃんとしたトレーニングを受けた科学者が政策策定など幅広い分野で活躍できるようにすることは、双方にとって価値のあることだ”
... I stressed the benefits to both science and society of transitioning well-trained scientists into a broad array of endeavors, in research and in other roles. Here I suggest two strategies that could help achieve this goal.
         ーBruce Alberts, Editor-in-Chief of Science.ー



サイエンスの出版者でもあるAAAS(American Association for the Advancement of Science) では、このミッションのもとthe Science and Technology Policy Fellowshipsを30年以上にわって続けています。このフェローシップは、学生から大学教授まで(25~72歳におよぶ)の科学者を毎年100人以上、数ヶ月から1年程度ワシントンのCapitol Hill(霞ヶ関)の政府機関でインターンシップすることをサポートしています。

研修する分野は、NIH、FDAからエネルギー・外務・国防総省やFBIまで幅広く、専門分野の知識と知恵をもったPh.D.ホルダーが、米国の政策策定現場で広く活躍できる可能性を示しいます。

After their stints in Washington, D.C., scientists and engineers head in one of three directions: They go back to academia, they stay in the policy world, or they decide to do something completely different.ーCynthia Robinson, Dir. Science and Technology Policy Fellowships at AAAS



研究終了後はアカデミアに戻るもの、政策の現場に残るもの、全く別のキャリアを選ぶものなどさまざまなようです。

ちゃんとしたサイエンスのトレーニングを受けた科学者(well-trained scientists)はアカデミアだけでなく政治の現場や、ビジネスの世界でも幅広い需要があるはずです。しかし、その需要に見合うようなサイエンス以外のトレーニングを現在の大学・大学院で行うのは現実的ではありません。もっとストレートに言えば大学・大学院で即戦力の人材をつくることを要求するのは現実的でないと思います。

むしろ、AAASのTechnology Policy Fellowshipsのように大学・大学院外でのトレーニングインターンシップをサポートする機会をつくることに予算を使い、遠回りでもアカデミアから政治の現場へのコンスタントな人材のフローとコネクションをつくることが"”理系と社会のWin-Winの関係”に向けて必要なのではないでしょうか。

2005-06 AAAS Science & Technology Policy Fellows
aaas1





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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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