MITでPh.D.をとった若手の博士といっしょにあるプロジェクトにたずさわっているのですが、彼女の質問がとにかくすごいのです。MITで理論的思考法をきちんと勉強しているせいもあるのでしょうが、本質をつくような質問をどんどんしてくるのです。痛いところばかりをついてくるので、数時間のミーティングで私はへとへとになりました。しかし、こちらも何が問題点であるかをあらためて認識することができ、彼女の質問から得るものが数多くありました。
しかし、彼女の本当にすごいところは、
私が完全には答えられない質問に関しては、ちゃんと答えられるエキスパートを紹介せよと私に要求するところです。もちろんミーティングの下準備として彼女はかなりの文献や資料を読み込んでいます(フェーズ1)。そしてその中から問題点を洗い出し、質問するのです(フェーズ2)。フェーズ1では知識の習得と目的としますが、フェーズ2では質問することにより人からの”知恵”の習得をめざしているのです。よって私が答えられない場合にはもう一度論文の中の”知識”に戻るのではなく、とにかく人の中の”知恵”を探求するのです
大前研一氏の著書の中で「質問せよ、そうすれば道は開かれる」というようなニュアンスの表現があったかと思いますが、MITの彼女のモットーは;
質問せよ、その人が答えられなければ、別のエキスパートを紹介してもらえ。納得する答えにたどり着くまでこれを繰り返せ
です。
フェーズ1での論文や資料からの情報収集には限界があるので(知恵にたどりつくことが困難)、フェーズ1がある程度なされたと感じたら、あとは積極的に人に質問をぶつけていくというアプローチは効率的で生産的であり、MIT的であるなと関心しました。