ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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世界を代表するチェリスト(チェロの演奏家)の一人であるヨーヨー・マ (Yo-Yo Ma)がNational Public Radioのラジオプログラム”This I Believe”で披露した5分間のエッセイ”A Musician of Many Cultures”より:


I grew up in three cultures: I was born in Paris, my parents were from China and I was brought up mostly in America. When I was young, this was very confusing: everyone said that their culture was best, but I knew they couldn't all be right. I felt that there was an expectation that I would choose to be Chinese or French or American. For many years I bounced among the three, trying on each but never being wholly comfortable. I hoped I wouldn't have to choose, but I didn't know what that meant and how exactly to "not choose."



中国人の両親のもと、フランスで生まれ、アメリカで育ったヨーヨー・マは3つの国の異なった文化に翻弄され、自分のルートを見つけることに苦労します(自分探し)。

.

... I realized that I didn't need to choose one culture to the exclusion of another, but instead I could choose from all three. The values I selected would become part of who I was, but no one culture needed to win. I could honor the cultural depth and longevity of my Chinese heritage, while feeling just as passionate about the deep artistic traditions of the French and the American commitment to opportunity and the future.



しかし、長い精神的な葛藤ののち、どれか一つを選ぶでもなく、どれも選ばないでもない、第3の選択”すべてを選ぶ”ことを受け入れます:中国の悠久の歴史、フランスの芸術に対する情熱と伝統、アメリカの将来の可能性に賭ける自由な精神という3種類の異なった価値観を自分の中で上手くブレンドさせるに至ります。

もちろん3つの価値観を自分のなかで融合させるということに折り合いが付けられたのは、漠然と自分探しをしていたからではなく、音楽に打ち込み、音楽を通した人とのふれあいを通しての彼の精神的な成熟があったからでしょう。

ヨーヨー・マは自分の経験をふまえ、自分探し(the process of incorporating what we learn with who we are and who we seek to become)はすべてのひとが経験しなければならない”禊ぎ”だと言います。自分探しというプロセスの結果は予想不可能(unpredictable)ですが、重要なことは逆説的ですが、自分自身で探し出せるようなものではなく、家族、友人、知人、や文化/国家といった周りの環境すべてによって形づくられるものなのです(Shaped by our families, neighborhoods, cultures and countries)。

This I believeは英語の勉強にもなります。ヨーヨー・マが自分で読みあけるエッセイはこちら


This I believeと直接関係はありませんが、ヨーヨー・マの演奏するBach´s Cello Suite No. 1を貼付けておきます。




関連エントリー:「This I believe:英語の勉強と心の栄養を」
<http://harvardmedblog.blog90.fc2.com/blog-entry-46.html>



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こんにちは
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【2008/10/20 Mon】 URL // hana #- [ 編集 ]

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プロフィール

Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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