ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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全米トップ50のポスドクは”専門バカ”ではない」でふれた若手の独立をサポートするK99/R00グラント(プロ研究者への道でもとりあげられていました):

NIHの”The Pathway to Independence Program (K99/R00)"は2006 年度から開始されたポスドクの独立を促進するための新しいフェローシップ/グラントのハイブリッドプログラムである。K99フェーズではポスドク時のサラリーと少しの研究費を、そしてPIのポジションを得ればR00フェーズでは年間25万ドル(約~3000万円)が与えられる。これだけで研究室を運営するのは難しいが、雇用主の大学にとっては投資(スタートアップパッケージ)が少なくてすむのでインセンティブになるし、なによりK99/R00の審査は厳格でcompetitiveであるので、受賞すること自体非常に高い研究者としての評価になる。K99/R00の受賞は今後エリート研究者の王道となる可能性があるが、その第一期生約50名がアナウンスされた。約50名とは各州1人の計算になる。



新しいシステムなので詳細がわかりずらいのですが、NIH VidoCastにこのグラントに関する90分のセミナーのムービーがアップロードされました。

<http://videocast.nih.gov/Summary.asp?File=14293>

いくつかハイライトを:
(40分あたり)”重要なのはパブリケーションリストではなくトラックレコード”(量より質重視)
(45分あたり)”成功率は約20%でM.D.も Ph.D.ほぼ同じ”(5人に1人が選ばれる。現在のNIHの状態からすればかなりよい)
(54分あたり)”You MUST have preliminary data”
(58分あたり)”K99フェーズとR00フェーズのそれぞれの研究計画は全体としてみたときに整合性があるように書く”
などなど.....

何事も分厚いインストラクションを最初から読むのはつらいものです。ムービーやポドキャスとを上手く利用して、プロジェクトを始める前に強制的に知識を詰め込むフロントローディングは、プロジェクトを進めながら徐々に知識を得るよりも遥かに効率的です。




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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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