ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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Thinkクリエイティブなアイデアにをいかにして思いつくかは、私のような平凡なサイエンティストには永遠のテーマです。クリエイティビティーとは天性のものなのか、努力やトレーニングでどの程度磨くことができるものなのかいまだに定かではありませんが、私のまわりの私が非常にクリエイティブだとみなしているハーバード教授らは恐ろしいぐらいハードワーカーで、絶え間なく努力しているようです。

しかし、クリエイティブなアイデアにたどり着くにはどんな努力をすれば良いのでしょうか?そんな疑問に対する答えのヒントをTim Hurson著「Think Better: An Innovator's Guide to Productive Thinking」にみつけました。この本の要旨は問題解決のようなクリエイティブ・シンキングは現在最も価値の高い(さらにコモディティー化しにくい)スキルであるとし、クリエイティブ・シンキングを身に付けるための方法論を示してます。

実を言うとTim Hurson方法論自体はいかにもコンサルタントぽく、わかりやすいのですがビジネスオリエンティッドでバイオ・メディカルな研究に直接役立つという印象は受けませんでした。(もちろんビジネス書であるので当然ですが...)

しかし、最も印象に残ったのはブレインストーミングの理論(方法ではなく)でした。簡単にいうと:

”クリエイティブな素晴らしいアイデアは後半1/3に出てくる”



クリエイティブな素晴らしいアイデアは(もしあるとすれば)頭の奥底に眠っている。しかし、普段はほかの簡単に思いつくような「陳腐なアイデア」で頭がいっぱいで、「素晴らしいアイデア」の出てくる余地がない。したがって、すべきことは「素晴らしいアイデア」を積極的に考え出すことではなく、「素晴らしいアイデア」が自然に出てこられるように多くの「陳腐なアイデア」を頭から追い出すことである。ブレインストーミングで出てくる最初の2/3のアイデアを紙(頭の外)に書くのは、後半1/3のアイデアを導き出すスペースを頭の中に作り出すための仕掛けである。


これはDavid Allenが「Getting Things Done(GTD)」で提唱する、クリエイティブであるためには頭のRAMを常に空にしておかなくてはならないという理論と相通じるものがあると思います。



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プロフィール

Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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