ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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ニューヨークタイムズのコラム「The Falling-Down Professions」によると、米国では弁護士や医師などかっては社会的成功の象徴の一つであった職業を志望する若者は減少しているという。この変化の背景にあるのが”仕事で成功する”ということの定義の変化です。同コラムを解説したFreedom = Success (And not the other way around)によると:

成功(旧):ハード&ロングワーク(フリーダムは犠牲になる)→成功をつかむ→フリーダムを手にする

成功(新):フリーダムを犠牲にしなくてよい仕事につく=成功



これは若い世代の考えの問題というよりも、グローバル化とフラット化にによりルーチンワークの価値が著しく低下したため、単なるハード&ロングワークが成功につながるという図式が崩壊しているのを若い世代が敏感に感じ取っているのではないかと思います。

フリーダムを犠牲にせずに生計が立てられる仕事のひとつが、広い意味でクリエイティビティーの発揮を主とした職務とする仕事ととらえられます。クリエイティビティーは一般にはルーチンに対峙するしますが、例えば信じがたいほどの正確さやスピードや一貫性をともなったルーチンはクリエイティブである可能性もあります。(したがって、クリエイティビティーを狭義にとらえるべきではないでしょうし、ほぼすべての仕事にクリエイティビティーを発揮できる分野があるはずです。)

ですから「どんな職業が今後伸びるか」と聞かれたら「広い意味でクリエイティビティーの発揮を主とした職務とする仕事」と答えるのが今は正論なのでしょう。

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New York Times by ALEX WILLIAMS




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>成功(旧):ハード&ロングワーク(フリーダムは犠牲になる)→成功をつかむ→フリーダムを手にする

この部分を読み、はてな近藤淳也「へんな会社のつくり方」のある一説を思い出しました。
「日本で仕事をしている人たちは、大渋滞を起こしていて、渋滞中の車の中での楽しさを求めている」

人生は我慢する事だ。それが僕の周囲では一般化し、あたかも真理のように語られます。しかし、それは決して真理ではないと思っています。

>フリーダムを犠牲にしなくてよい仕事につく
古い習慣に押しつぶされそうな閉塞感を抱き、泥沼の中を靴が脱げ落ちないように自己を律している。簡単にはそう実現する事は出来ないでしょうが、そうしたいと思い、実際にそう生きている人がいて、それを明文化してくれる人がいる。それだけで、僕は勇気づけられます。ありがとうございます。
【2008/01/20 Sun】 URL // ryu.higa #- [ 編集 ]
音楽関係の仕事をしている知り合いに「クリエイティブな仕事だから、(いいアイデアが浮かぶように)なるべく忙しくしないようにしている。」と言われ、はっとしました。

ハードワーク至上主義が強い生物系研究業界ですが、ハードワークに頼らず成果を出せるようにしなければと思っています。
【2008/01/20 Sun】 URL // cel #n3Ywk4iM [ 編集 ]

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プロフィール

Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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