ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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給料を含めた研究費のほとんどを外部から獲得することを要求される現在の米国のシステムでは、アメリカ政府からの研究費であるNIHグラントを得る事は研究運営の死活問題である。NIHのリサーリグラント(R01など)には大学・研究所に100%に近い間接経費が支払われる。例えば、年間5000万円のNIHグラント直接経費)を獲得すれば、別にほぼ同額(100%)の5000万円が間接経費としてNIHから施設に支払われる。したがって、グラントの獲得できる優秀な研究者が増えれば、それだけ大学・研究所は財政がよくなるので、どこの施設もグラントの獲得できる研究者を欲しがる。

2005年度NIHより研究費を得ている研究所(大学、病院を除く)は273あり、そのベスト25は以下のようになる。(http://grants1.nih.gov/grants/award/trends/resins05.htm)

1. SCRIPPS RESEARCH INSTITUTE
2. FRED HUTCHINSON CANCER RESEARCH CENTER
3. SLOAN-KETTERING INSTITUTE FOR CANCER RES
4. WESTAT, INC.
5. BURNHAM INSTITUTE FOR MEDICAL RESEARCH
6. SALK INSTITUTE FOR BIOLOGICAL STUDIES
7. JACKSON LABORATORY
8. RESEARCH TRIANGLE INSTITUTE
9. NATIONAL CHILDHOOD CANCER FOUNDATION
10. NORTHERN CALIFORNIA INSTITUTE RES & EDUC
11. COLD SPRING HARBOR LABORATORY
12. WHITEHEAD INSTITUTE FOR BIOMEDICAL RES
13. FOX CHASE CANCER CENTER
14. CITY OF HOPE/BECKMAN RESEARCH INSTITUTE
15. INSTITUTE FOR GENOMIC RESEARCH
16. SOUTHERN RESEARCH INSTITUTE
17. CBR INSTITUTE FOR BIOMEDICAL RESEARCH
18. RAND CORPORATION
19. BATTELLE MEMORIAL INSTITUTE
20. WISTAR INSTITUTE
21. OKLAHOMA MEDICAL RESEARCH FOUNDATION
22. JOSLIN DIABETES CENTER
23. KAISER FOUNDATION RESEARCH INSTITUTE
24. SOUTHWEST FOUNDATION FOR BIOMEDICAL RES
25. WADSWORTH CENTER


私の所属するCBR Institute for Biomedical Researchも小さな研究所としては17位と健闘している。そして、ハーバード関連の研究所としては規模も大きく知名度も高いジョスリン糖尿病センター(Joslin Diabetes Center)(22位)に勝っている。(これが本日の最大のポイントというわけではなく、またこのようなランキングにはあまり意味がないが、比べたくなるのがひとの性である。)

もちろん、これが原因と言う訳ではないが、ジョスリン糖尿病センターのPresident(所長)が医師で研究者でもあるDr. Kahnから、元Boston Consulting Group出身で前マサチューセッツ州労働局局長のMr. Ranch Kimballにかわった。ハーバード大学医学部の研究所・病院のトップは医師・または研究者でハーバードの教授が多い中、この人事は注目されている。Mr. Ranch Kimballは製薬会社やバイオテクと太いパイプを持っており、その経営手腕と寄付金・研究資金の調達能力を期待されていると思われる。(http://www.joslin.org/1148_3857.asp)

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プロフィール

Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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