ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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思索の場所を確保できるかどうか。それは現代人の最大の課題である”のですが、オフィスや書斎での勉強がはかどらないときに利用するのがスターバックスです。ボストンでは(おそらく日本でも)スターバックスの客の大半は教科書やラップトップコンピューター持参で何らかの思索や勉強をしています。社会学者のRay Oldenburgによればスターバックスが成功した大きな理由のひとつが、家庭でも職場でもないソーシャルギャザリングの場としての第三の場所”the third place”をスターバックスが提供していることにあると推測します:

the “third place”-locations other than home or work that are “neutral, safe, public gathering spots.”
                                                                                    -Ray Oldenburg-


スターバックスが地域の積極的な社交の場になっているという訳ではありませんが、”思索/勉強”の場としての”場の力”があることがキーであると思います。周りが勉強しているので自分も勉強しようというような”場の力”は、大人が勉強を始めるのに実は非常に重要であり、学校を卒業してしまえばそのような自発的な思索/勉強を促す場の力はなかなか見つけにくいものです。

スタ-バックス以外に勉強/思索のために場の力を利用できるのは公共の図書館でしょう。ボストンのパブリックライブラリーは作りが重厚であり、ヨーロッパ調の内装と多くの本が醸し出す知的な雰囲気と人々が勉強している”場の力”は、例えば3ヶ月間手を付けることがどうしてもためらわれた原稿に立ち向かうときなどに威力を発揮します。

PS: 私のように図書館ファンの人にはたまらない世界の図書館の写真をあつめたパワーポイントをみつけたので紹介します(自動では始まらないのでで進めてください。60枚目がボストンのパブリックライブラリーです)。

このスライドへの直接のリンクはここを
図書館: A place to be seen
先日学会でシアトルに行った折に、Public Libraryを訪れました。息子を連れていたのでゆっくり出来ませんでしたが、その設備、蔵書、ユーザー支援など日本の図書館とは比べものにならないくらい優れているように思えました。私が留学していたハンガリーはブタペストの国会議事堂も一部図書館として利用されているのですよ!日本のように、Middle of nowhere(京阪奈学園都市です)に国会図書館の出店を出す感覚って絶対変(>_<)
それに、海外の図書館って A Place to be seenですよね。そこにいること自体がかっこいい。不純な動機ですが、それってすごく大事だと思います。
【2007/12/17 Mon】 URL // すずむし #- [ 編集 ]

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プロフィール

Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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