ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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日垣 隆「個人的な愛国心」より

思索の場所を確保できるかどうか。それは現代人の最大の課題である。電車の中や喫茶店でもやむを得ないのだが、しかし行動をともなわない思索は原理的に意味がない。


そして、行動を決める思索には以下の3点が必要であると日垣氏は説きます:

1)”過去の分析”のためのデータ解析
2)”現在の交通整理”のためのメモする行為
3)”未来への予測”のための内在的議論や助言

行動を決めるための思索の重要性については、私も全く同感です。また、思索の場所(同氏は書斎を理想とする)の確保も簡単ではありません。私の場合は、家の書斎、大学の図書館、市の図書館、大学のカフェ、隣の大学のカフェ、スターバックスなどいろいろ試してましたが、現在は早朝のオフィスが思索の場としてWorkしています。

ここで、一つ付け加えたいのは、答えを求める思索はなかなかうまくいかないものです(少なくとも私には)。そんなときには、問いが「正しく」ない場合が多いのではないでしょうか。答えを追い求めるのを一時やめて、問いが本当に「正しい」のか問い直してみる。目の前の2者選択を迫られ決めかねている場合でも(自分の場合は毎日そうですが)、「正しい問い」を問い直してみると、2者どっちでもよかったり、どちらもだめであることが判明することがしばしばあります。

質問力」などという能力の重要性が提唱されていますが、最初から正しい質問ができることはめったにありません。また質問されると(自分で自分にした場合でも)質問の正当性を自明と思いこみ、回答することに集中しがちです。しかし、思いこみにとらわれず、常に問いの「正しさ」を問い、より正しい問いを”思索”し続けることを忘れないようにこころがけています。







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プロフィール

Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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