セミナーや学会会場で質問をするのは簡単ではありません。少しばかりの勇気と、そしてスキルが必要です。ニューヨークタイムズのブログ
Shifting Careers からのリンクでたどり着いたThe Happiness Projectの 「
Ten tips for asking questions from the audience 」では、ビジネス・カンファレンス等で質問するための10のチップを紹介しています。このチップは研究者がうまく質問するためにも役に立ちそうです。
ところで「よい質問をする」と「うまく質問をする」とは同じではありません。(もちろん「良い質問を、うまくする」がベストですし、2つは多分にinter-connectedですが...)「よい質問をする」能力に比べて、「うまく質問をする」能力は”短期間に学習可能なスキル”的側面がより大きいように思います。しかし「うまく質問をする」スキルが向上すれば、より困難な課題である「よい質問をする」能力を磨きたいというモチベーションの向上というポジティブ・フィードバックがあるでしょう (inter-connected!!)。「よい質問をする」能力についてはまた別の機会に書くとして、ここではThe Happiness Projectよりカンファレンス等で「うまく質問する」ための10のポイントを研究者用に少しアレンジします:
1)
マイクを使う :待ちきれずにシャウトする人もいますが、演者と会場の聴衆に正しく質問を理解してもらうためにも、可能ならばマイクが来るのを待ちましょう。
2)
会場のざわめきがおさまるまで一時のポーズを :1と同じ理由
3)
言い訳をしない :「素人の質問で申し訳ないのですが...」など言う必要なし
4)
演者をファースト・ネームで呼ばない :Dr.をつけましょう。(もちろん例外はありますが、フォーマルなトーンでなんら問題ありません)
5)
しゃべりすぎない :
6)
短く簡潔に :そうすればしゃべりすぎも防げるはず。
7)
2つ以上質問をしない :「2つ質問があります。第一の質問はXXX、第二の質問はYYYY」と言う人がかなりいます。第二の質問を言い終わるころには、演者も聴衆も第一の質問が何だったか忘れてしまい「ところで第一の質問は何でしたか」と逆に聞き直している光景をよく見かけます。何事も基本は One at a time
8)
もし適切ならば、単なる質問だけでなく少しだけ何か自分のことを言いましょう :これは高等テクニックでしょう。ビジネスではセルフ・プロモーションを意味するのでしょうが、サイエンスでは自分の質問をコンテキストに置くための短い解説でしょう。(なぜ、私の質問が演者と聴衆にとっても大切なのか)これは5番・6番と相容れない可能性があるので慎重に。
9)
(シャウトではなく)声を張りましょう :質問が聞こえないとフラストレーションが溜まるのはどこでも同じ
10)
質問することであなたが成長するということをお忘れなく。
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