ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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宮崎哲弥が語る仕事(朝日新聞より)

40歳になったとき、朝日新聞で同い年の重松清さん、長野智子さんと鼎談(ていだん)し、「いまだに『大人になったら何しようかなあ』と考えている自分に気づいて愕然(がくぜん)とする」みたいな話をしたんですが、45になったいまもあんまり変わりません。よく若い人から、「やりたい仕事」ができないとか、見つからないという悩みを聞きますが、「やりたい仕事」なんて本当にあるのかな、と疑ってしまう。


20台・30台のときには今はまだ修行中の身であるが、将来的にやりたい仕事やプロジェクトに40台で就いていなくてはならないと漠然と考えていたように思います。「40にして惑わず」をめざしていました。しかし、実際にはそんな悟りの境地にはほど遠いのが現状ですが、仕事上では「不惑」を演じなければならない局面も多いのですが.... ですから、宮崎哲弥が45歳になっても『大人になったら何しようかなあ』と考えていると聞いて少し安心し、親しみを感じています。

40歳台になっても『大人になったら何しようかなあ』と考えていることは必ずしも人間的に未熟であるということではないと思います(自己弁護を兼ねて)。その根底には、仕事を一生懸命にすればするほど、つまり修行に励むほど『大人になったら何しようかなあ』感が逆に強くなること(もしくはいっこうに解消しないということ)があるのではないでしょうか。どうしてでしょうか? 私はソフィアバンクの田坂広志氏の次の言葉にヒントがあると思います。田坂氏は「仕事の報酬とは何か?」という問いに次のように答えています。

仕事の報酬とは成長である。


科学での新しい発見は往々にして「答え」よりもさらなる新しい「問い」をもたらします。それと同様に仕事の報酬としての自己成長は「不惑につながる答え」よりも「可能性としての新しい問い」をもたらし、『大人になったら何しようかなあ』のサイクルを回し続けるのではないのでしょうか。




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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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