ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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朝日新聞に掲載された広告「天職の見つけ方」でスポーツジャーナリスト二宮清純氏の談:

私はよくスポーツ選手を四つのランクに分けます。
 「超一流」の選手は、イチローのような、ほとんどパーフェクトな一部の天才。
 「一流」は、確実に失敗を糧にでき、次のステージに行ける人。
 「二流」は、同じ失敗を何回も繰り返す人。だから私などはたぶん二流になると思うんですけれども(笑い)。
 その下に「三流」、失敗を恐れて何もやらない人。これはどうしようもありません。「失敗をしない」ということは「成功もしない」ということですから。
 私は失敗の数だけ成功があると思っています。人それぞれやりたいことは違うと思いますが、すべてにおいて「チャレンジする」ことは尊いことだと思います。


「失敗を恐れずに挑戦する」ことは素晴らしいことでが、おそらくこれは「情熱」と「無知 (innocent)」のなせる技であり、30代前半までのアプローチであると思います。30代半ばを超え、年齢とキャリアを重ねるにつれて人は「無知」ではいられなくなり、「失敗の怖さ」を学ぶものです。30代後半になっても「情熱」を持ち続けることは「挑戦」には不可欠です。しかし、若さにまかせてがむしゃらに挑戦していた時とは違うアプローチが必要でしょう。それは「失敗を恐れながら挑戦する」ということです。

米国上院議員で、ベトナム戦争ベテランでもあるJohn McCainによれば、”勇気”とは:

勇気とは恐怖を感じないということではない。勇気とは恐怖を目の前にしてなお行動できることだ。
ーCourage is not the absence of fear, but the capacity to act despite fearsー



では、どうすれば「失敗を恐れながら」も「挑戦する」”勇気”をもつことができるのでしょうか。

ひとつは、「リスクをテイク」するのではなく「リスクをヘッジ」する術を身につけるということでしょう。リスクテイクは30代前半まで、それ以降はリスクヘッジというのが私の考えです。若いうちにリスクテイクした経験から、リスクヘッジする術を学ぶこともできるでしょう。また、リスクテイクした経験からえた人脈は、リスクヘッジする上での最も大きなファクターとなるでしょう。

もうひとつは長期的視野で考えることです。30代後半を過ぎてもまだまだ人生なかばです。わたしはJohn McCainの上記の”勇気”の定義とともに次の言葉も大好きです。

勇気ある選択をしたほうが、長期的には遥かによい結果をもたらす。
ーIn the long run, you're far better off taking the courageous path.ー


「ローリスク/ローリターン」と「ハイリスク/ハイリターン」の仕事上の選択をまえにしたとき、この言葉を思い出すようにしています。



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プロフィール

Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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