ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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フランスの哲学者アランは(「幸福論」などで)目先の出来事にあくせくする警視総監を、最も幸福な人間だと皮肉っている........アランによれば、行動は思考を弱めるのである。警視総監は最も幸せな人間であるが、考える人間ではない。自分では考えていると思っていても、単に外界の刺激に対して反応しているにすぎない。
-矢部正秋著「プロ弁護士の思考術」より-


「行動は思考を弱める」はExperimental Biologist(私)が時として陥りやすい罠ではないでしょうか。Experimental Biologistは実験データの積み重ねの向こうに(論文にできる)真実があると信じてひたすら実験にはげみます。多くのバイオメディシンのプロジェクトは仮説を実験的に証明することに主眼をおいているので、腕力が必要とされるのは事実です。また、ある程度腕力がないとExperimental Biologistはつとまらないでしょう。しかし、うまく行かないときには、行動が思考を弱めている可能性を考える事は価値があるのはないでしょうか。これは、いったん研究室を出てリフレッシュすること奨めているのではありません。いったん実験(行動)を止めて、(一時的に)その時間とエネルギーをすべて思索に投入する、そして汗をかくくらい考え抜くということです。

頭が熱くなり、汗をかくまで考え抜く」は現在も私の目標です。

関連エントリー:
研究は汗の結晶だ
<http://harvardmedblog.blog90.fc2.com/blog-entry-47.html>

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プロフィール

Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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