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理科離れ対策に「博士」の先生増員を 学術会議が要望(Asahi.com)

「学者の国会」と言われる日本学術会議は22日、子どもたちの理科離れを防ぐために大学院で学んだ「博士」や「修士」の教員を増やすとともに、すべての小学校に理科専任の教員を置くことなどを文部科学省や各地の教育委員会などに求める要望をまとめた。


いかにしてこのプロポーサルを「教育現場(生徒&現役教師)」と「理科専任になる博士」双方にとってWin-Winのかたちで実行するかはまだ未知数であり、その点で批判・不満・不安も多いだろう。

しかし、これは双方にとって大きなチャンスである。「5号館のつぶやき」のstochinaiさんの:

ともかく、できることはどんどんやってきませんか。>すべての皆さん


は正しい。

「大学理系学部側がすべきこと」でとくに重要はことは「いかにして優秀な理科・数学教師を育てるか: 米国でのとり組み」で書いたように:

・研究と同じくらい教育は価値のあることであるというメッセージを本気で学生におくる
・情熱をもって学校教育にとり組んでいる経験豊富な現役教師を招聘し、大学教官とともに学生をメントリング (Mentoring) する


さらに、教師は現場で育つと思うが、第一期生の「理科専任になる博士」には就職後現場で理科専任のプロからの助言をえる機会が得がたいかもしれない(自分以外に理科専任がいない場合がほとんどであろうから)。たとえば、第一期生どおしがお互いに授業を参観して批評しあう”ピアー・レビュー’が全国レベルでネットでできるシステム(ネット授業参観)はどうであろう。

第一期生はパイオニアとして当然リスクを負わなければならないが、先行者投資から得られるものは非常に大きい可能性がある。(つまり、おそらく理科専任博士教師の枠も有限であるので、近い将来ポストはうまり、良い意味でも悪い意味でも希少価値が出る。その価値の生かし方はもちろん本人次第ではある)

関連エントリー:
いかにして優秀な理科・数学教師を育てるか: 米国でのとり組み
<http://harvardmedblog.blog90.fc2.com/blog-entry-91.html>

Ph.D.を優遇する提案:柳田充弘の休息時間
<http://harvardmedblog.blog90.fc2.com/blog-entry-63.html>




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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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