ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
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Stephen R. Coveyが言うように個人がHighly effectiveになるためには時間管理術(Time Management)がクリティカルに重要である。同じことが地球温暖化問題(Global Warming)に直面している個人の総体としての社会(ソサイエティー)にも当てはまるのではないか。

Stephen R. Coveyによると、Important(重要性)とUrgent(緊急性)の違いを認識することが個人がHighly effectiveであるために、まず最初に学ばなくてはならないことである。アクティティビティーは「Importantであるかどうか」と「Urgentであるかどうか」で4つの範疇(Quadrant)に分類することができる(下図)。

例えば、デスクで鳴っている電話はUrgentであるが、多くに場合はImportantではないのでQuadrant IIIに分類される。プロジェクトのプラニングや自分の仕事の中・長期的ゴールの設定などはUrgentではないが、クリティカルにImportantなのでQuadrant IIに分類される

Quadrant II Time Management (by Stephen R. Covey):

長期的展望に立ったプラニングこそプロジェクトの成功に不可欠であり、Quadrant IIに分類されるアクティビティーに十分な時間とリソースを投入出来ることがHighly effectiveであるためのカギである。


Quadrant IのアクティビティーはUrgentかつImportantなので、とにかく今すぐとり組まなくてはならない。しかしながらUrgentなアクティビティーは通常Importantの程度に正比例せず、常にvisibleであるため、(1日24時間しかないので)Quadrant IIIのアクティビティーが本来Quadrant IIに投入されるはずの時間を浸食する。
AAA

実際のHighly effectiveパーソンの例としてDeming Prizeを受賞した企業のビジネスパーソン(下図:)とその他の企業のビジネスパーソン(下図:)を比較すると、Quadrant IIとQuadrant IIIにかける時間の比率が逆転しているのがわかる。

また、本来Quadrant IIに分類されるような「締め切りまで30日あるような重要なレポート作成」でも、しっかりした実行のためのプラニングを怠ると、締め切り直前になってあわててしなくてはならないため、Quadrant Iに分類された結果、直前のやっつけ仕事となり(=レポートのクオリティーが低下)、徹夜で作成しスタッフは疲れ果て(=リソースの消耗)、フェデックス(またはバイク便)で送らなくてはならなくなる(=経費の増大)。
BBB


さて、地球温暖化を防ぐためのTime Managementとは:

University of Washington-Seattleの倫理学学者Stephen Gardinerによると

地球温暖化は我々が” the right thing”を遂行する能直を問う"perfect moral storm"である。地球温暖化のインパクトは日々感じるには小さすぎる(が、確実に進行して行く)。したがって、将来のより大きなベネフィット (=Quadrant II) を取るために、今 (=Quadrant III & IV) を犠牲にしなくてはならない。
climate change (represents) a "perfect moral storm" because it uniquely tests our capacity to do the right thing (cut emissions)........ That the most severe impacts won't be felt immediately means we have to sacrifice today to protect generations yet to come.......
-EMOTIONAL RESCUE by Chris Mooney, SEED Maganize-


「ゆでカエル」になることを避けるためには、ソサイエティーのレベルでのQuadrant II Time Managementが必要なのではないか。

関連記事:Time Magazine, "51 Things We Can Do to Save the Environment"



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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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