ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
プロフェッショナルになるためには、数多くの職業の選択肢を捨て、退路を断ち一点集中にしなくてはならないと書いた。(25回:理系のキャリアの選択肢が狭いことは悪いことか

また、職業人として充実した人生(strong life)をおくるためには、弱点を克服することに主眼をおくよりも、得意なことをひたすら伸ばすStrengths-based アプローチをすべきであるとも書いた。(自分の強みを知り、Strong Lifeを生きる:StrengthsFinder)

そういう観点から見ると、高校の時点で文系と理系進学コースへの半ば強制的な分離は理にかなっている。文系・理系の選択はふつう、英語/国語が得意なら文系で、数学/理科が得意なら理系である。「将来何になりたいか」や、「大学で何を学びたいか」より、むしろ「今何が得意か」で早い時期にキャリアを選択することは議論はあるだろうが、Strengths-based アプローチの教育への導入という観点からは正しい。

「好きこそ物の上手なれ」は必ずしも常には真ではない。むしろ「好な物を上手になりたい」という願望や、「好きな物」と「上手な物」が一致した非常に幸福な人たちの拡大解釈である場合がかなりあるのではないか。

「好き」な対象は成長とともに変化していく(変化し得る)が、「得意な物」は本質的に変化しにくい。

「好き」は可塑性がまだ期待できるが、「得意」は驚くほど可塑性が低い。

本当にしたいこと(=好きなこと)がなかなか見つからないと嘆く必要はない。重要なのは「得意なこと」を見つけることだ。


スポンサーサイト

テーマ:大学受験 - ジャンル:学校・教育


管理者にだけ表示を許可する
http://harvardmedblog.blog90.fc2.com/tb.php/101-e875379c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
// HOME // 
Powered By FC2ブログ. copyright © 2005 ハーバード大学医学部留学・独立日記 第二部 三重大学医学部編 all rights reserved.
プロフィール

Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
リンク
月別アーカイブ
ブログ内検索

RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。