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ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
心が少し安まる1分間のビデオクリップに出会ったので、紹介します。

Christmas Ships from Andrew Curtis on Vimeo.




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日本の中学校・高等学校での英語は「読み・書き」に重点が置かれすぎて、英語を「話す」ことにさかれる時間が少なすぎると言うひとがいますが、少なくとも私の経験では英語を「書く」トレーニングもほとんど受けなかったように思います。ここで言う「書く」とは、自分の思ったことを短いパラグラフにまとめて、相手に伝えるという”使える英語コミュニケーション”の最小のユニットを自力で作成できる能力です。(ただし、日本の英語教育の素晴らしい点は、パラグラフ・ライティングに不可欠な英文法の基礎を体系的に教えるところです。)

羊土社でのウェブ新連載研究者のための英語コミュニケーションの第1回「アブストラクトの書き方①~どうしてアブストラクトのトレーニングが重要なのか?」では、自分のメッセージを英語で1パラグラフのアブストラクトにまとめるトレーニングこそが、英文法を学校で学んだひとが次にすべき英語ライティングの基本と考え、そのための心得を解説しています。どうぞこちらでご覧ください。


第1回 アブストラクトの書き方①
~どうしてアブストラクトのトレーニングが重要なのか?
  アブストラクトを書く力は英語ライティング・コミュニケーションの基礎
  研究者の仕事の成果はアブストラクトとして世界に伝わる
  読者はキーワード検索してタイトルとアブストラクトで論文を読む
  アブストラクトを最初に書くという修行
  アブストラクトを書くことで理解が深まる





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デプログラマー(Deprogrammer)とは、カルトに洗脳されたひとの、洗脳を解き普通の世界に連れ戻す職業。Thought reform consultantやExit counselorと呼ばれることもあるらしい。

デプログラマーのひとりDiane Benscoterは17歳のときに、カルトに心酔し洗脳された経験をもち、デプログラマーにより洗脳を解かれたのち、自分自身デプログラマーとなる道を選ぶ。

And the most dangerous part of this is that is creates "us" and "them," "right" and "wrong," "good" and "evil." And it makes anything possible. Makes anything rationalizable.



彼女がカルトに洗脳された経験と、デプログラマーとして洗脳を解いた経験を語ったTED Talkでは、洗脳を根底にある最も危険な要素は、言葉巧みにすべてを二元論(われわれとその他、善と悪など)に落とし込むことにあるといいます。二元論は理解しやすく、思考停止を簡単に引き起こし、どんな目的でも一見正当化してしまいます。

エンターテインメント大作映画などでは、善・悪がはっきりしている作品は理解しやすいので好まれる傾向があり、ハリウッド作品などでは英語がまったくわからなくても楽しめる作品もあります。ところで、日本では『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』がもうすぐ公開ですが、ヱヴァンゲリヲンのすぐれたところのひとつが、善・悪がはっきりしていないところだと思います。この作品が日本で受け入れられるというこは、日本人の精神が容易く二元論に逃げ込まない”腰の強さ”を持っていることをほのめかしているのかもしれません。

(このエントリーをかいている最中にハリウッド対ヱヴァンゲリヲンという2項対立を使っていることに気づいてしまいました....)




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ヴィジョン (Vision)はサイト (Sight) を必ずしも必要としない

"You don't have to have sight to have vision."
    
ーReginald Golledg(行動地理学者)ー



カリフォルニア大学の行動地理学教授のReginald Golledge博士(2009年5月29日没、71歳)の言葉。

1980年代に変性疾患により盲目となり視界(Sight)を失うが、研究に対する情熱は失わず、行動地理学の分野で著しい業績をあげる。そして、カリフォルニア大学サンタバーバラ校・地理学部(Department of Geography)のヴィジョナリー(Visionary)リーダーとして貢献し、同学部を全米でトップクラスにランクされるまでに引き上げた。

上の言葉はサイエンス誌の本年度はじめのインタビューで「あなたの信条は(What is your motto?)」に答えたもの。



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プロフィール

Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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