研究者がよりダイレクトな形で世の中にインパクトを与える方法の一つが、自分の
サイエンスの成果をもとに起業することですが、ビジネスの経験のないアカデミアの研究者にとっては、そのプロセスは容易なことではありません。しかし、メディカルスクースとビジネススクールとのコラボレーション、さらにはベンチャーキャピタルの少しばかりの助けがあれば、アカデミアの研究者が起業も不可能なことではないと感じています。
今私は、自分の研究室の仲間と、
ハーバードビジネススクールの学生とチームを組み、自らの開発したテクノロジーをもとにバイオテクスタートアップを立ち上げようとしています。その第一歩として、
ハイランドベンチャーキャピタルの提供する”起業家キャンプ”に応募し、何十倍かの難関を乗り越え、この夏起業家キャンプの正式な参加者に選ばれました。
ハイランドベンチャーキャピタルが与えてくれるアドバイスやオフィススペースと少しばかりの資金もありがたいのですが、本当に重要なのは彼らのネットワークを通じてボストン周辺での重要なビジネスパーソンとのコネクションを作って行くことができることです。とにかく、競争の激しいボストンのビジネスコミュニティーでわれわれのチームの存在を知ってもらう(ノイズをたてる)のが、まずすべきことのひとつです。ノイズをたてるのに効果的なのがやはりメジャーなメディアでストーリーが取り上げられることです。
幸運にも
ビジネスウイークがハイランドの起業家キャンプでの私たちの活動をとりあげてくれました。サイエンスをビジネスにするのは簡単なことではないでしょうが、”挑戦し、失敗から学ぶ”ということをもう一度やってみるつもりです(一回目は
臨床医から基礎医学研究者に10年前に転向したとき)。

