ボブウッドワードの「攻撃計画ーブッシュのイラク戦争(
Plan of Attack)」より:
チェイニー(副大統領)は最悪のシナリオを検討する役を買って出た。公にはされなかったが、暗い面に目を向け、陰惨なおぞましいシナリオを考えた。....考えられないようなことを考える覚悟が必要だと...指揮官(ブッシュ大統領)に次ぐ地位の人間はそうでなければならない。
"be prepared to think about the unthinkable. It was one way to be an effective second in command"

リーダーにはオプティミズムが絶対に(少なくともある程度は)必要であると思います。しかし、ナンバー2というポジションはもしかするとオプティミズムとはなじまないものなのかもしれません。”考えられないようなことを考える覚悟”(be prepared to think about the unthinkable)を持つことと、オプティミズムとは両立しないのではないでしょうか。リーダーに代わってダークサイドに常に目を向け、リーダーがオプティミズムを失わないようにするのがナンバー2の重要な機能であると考えられます。
したがって、リーダーが引退したときに、ところてん式にナンバー2がリーダーの地位に就いたときにしばしばミスマッチが起こるのでしょう。