
クリエイティブなアイデアにをいかにして思いつくかは、私のような平凡なサイエンティストには永遠のテーマです。クリエイティビティーとは天性のものなのか、努力やトレーニングでどの程度磨くことができるものなのかいまだに定かではありませんが、私のまわりの私が非常にクリエイティブだとみなしているハーバード教授らは恐ろしいぐらいハードワーカーで、絶え間なく努力しているようです。
しかし、クリエイティブなアイデアにたどり着くにはどんな努力をすれば良いのでしょうか?そんな疑問に対する答えのヒントをTim Hurson著「
Think Better: An Innovator's Guide to Productive Thinking」にみつけました。この本の要旨は問題解決のようなクリエイティブ・シンキングは現在最も価値の高い(さらにコモディティー化しにくい)スキルであるとし、クリエイティブ・シンキングを身に付けるための方法論を示してます。
実を言うとTim Hurson方法論自体はいかにもコンサルタントぽく、わかりやすいのですがビジネスオリエンティッドでバイオ・メディカルな研究に直接役立つという印象は受けませんでした。(もちろんビジネス書であるので当然ですが...)
しかし、最も印象に残ったのはブレインストーミングの理論(方法ではなく)でした。簡単にいうと:
”クリエイティブな素晴らしいアイデアは後半1/3に出てくる”
クリエイティブな素晴らしいアイデアは(もしあるとすれば)頭の奥底に眠っている。しかし、普段はほかの簡単に思いつくような「陳腐なアイデア」で頭がいっぱいで、「素晴らしいアイデア」の出てくる余地がない。したがって、すべきことは「素晴らしいアイデア」を積極的に考え出すことではなく、「素晴らしいアイデア」が自然に出てこられるように多くの「陳腐なアイデア」を頭から追い出すことである。ブレインストーミングで出てくる最初の2/3のアイデアを紙(頭の外)に書くのは、後半1/3のアイデアを導き出すスペースを頭の中に作り出すための仕掛けである。これはDavid Allenが「
Getting Things Done(GTD)」で提唱する、クリエイティブであるためには頭のRAMを常に空にしておかなくてはならないという理論と相通じるものがあると思います。