日垣 隆「
個人的な愛国心」より
思索の場所を確保できるかどうか。それは現代人の最大の課題である。電車の中や喫茶店でもやむを得ないのだが、しかし行動をともなわない思索は原理的に意味がない。
そして、行動を決める思索には以下の3点が必要であると日垣氏は説きます:
1)”過去の分析”のためのデータ解析
2)”現在の交通整理”のためのメモする行為
3)”未来への予測”のための内在的議論や助言
行動を決めるための思索の重要性については、私も全く同感です。また、思索の場所(同氏は書斎を理想とする)の確保も簡単ではありません。私の場合は、家の書斎、大学の図書館、市の図書館、大学のカフェ、隣の大学のカフェ、スターバックスなどいろいろ試してましたが、現在は早朝のオフィスが思索の場としてWorkしています。
ここで、一つ付け加えたいのは、答えを求める思索はなかなかうまくいかないものです(少なくとも私には)。そんなときには、問いが「正しく」ない場合が多いのではないでしょうか。答えを追い求めるのを一時やめて、問いが本当に「正しい」のか問い直してみる。目の前の2者選択を迫られ決めかねている場合でも(自分の場合は毎日そうですが)、「正しい問い」を問い直してみると、2者どっちでもよかったり、どちらもだめであることが判明することがしばしばあります。
「
質問力」などという能力の重要性が提唱されていますが、最初から正しい質問ができることはめったにありません。また質問されると(自分で自分にした場合でも)質問の正当性を自明と思いこみ、回答することに集中しがちです。しかし、思いこみにとらわれず、常に問いの「正しさ」を問い、より正しい問いを”思索”し続けることを忘れないようにこころがけています。