アカデミック・キャリアパスで研究者が切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
日垣 隆「個人的な愛国心」より

思索の場所を確保できるかどうか。それは現代人の最大の課題である。電車の中や喫茶店でもやむを得ないのだが、しかし行動をともなわない思索は原理的に意味がない。


そして、行動を決める思索には以下の3点が必要であると日垣氏は説きます:

1)”過去の分析”のためのデータ解析
2)”現在の交通整理”のためのメモする行為
3)”未来への予測”のための内在的議論や助言

行動を決めるための思索の重要性については、私も全く同感です。また、思索の場所(同氏は書斎を理想とする)の確保も簡単ではありません。私の場合は、家の書斎、大学の図書館、市の図書館、大学のカフェ、隣の大学のカフェ、スターバックスなどいろいろ試してましたが、現在は早朝のオフィスが思索の場としてWorkしています。

ここで、一つ付け加えたいのは、答えを求める思索はなかなかうまくいかないものです(少なくとも私には)。そんなときには、問いが「正しく」ない場合が多いのではないでしょうか。答えを追い求めるのを一時やめて、問いが本当に「正しい」のか問い直してみる。目の前の2者選択を迫られ決めかねている場合でも(自分の場合は毎日そうですが)、「正しい問い」を問い直してみると、2者どっちでもよかったり、どちらもだめであることが判明することがしばしばあります。

質問力」などという能力の重要性が提唱されていますが、最初から正しい質問ができることはめったにありません。また質問されると(自分で自分にした場合でも)質問の正当性を自明と思いこみ、回答することに集中しがちです。しかし、思いこみにとらわれず、常に問いの「正しさ」を問い、より正しい問いを”思索”し続けることを忘れないようにこころがけています。







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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務. その後, Harvard 大学医学部への研究留学を期に, 非常に迷った末に医局を離れBoston で独立することに挑戦し, 現在ラボ運営に奮闘する.「実験医学」 に”プロフェッショナル根性論”を執筆. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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