アカデミック・キャリアパスで研究者が切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
昨日のエントリー「視野を広げる方法で」で「研究者は本来特定の分野での専門性を深めることを良しとする職業であるはずであるのに、どうして他の分野へ視野を広げる必要があるのか」という趣旨の質問をいただきました。これは非常に重要な問題提起であります。

一般的には2つのアドバイスがあるでしょう:(A) NO: 専門性の高さが研究者のコミュニティーでの評価に直接つながるので「狭く深く」にプライオリティーをおくべきである (B) YES: 短期的には効果はや利益はないかもしれないが、長期的には何らかの役に立つ可能性があるので「広く浅い」学びも必要である。

私は基本的に(B)の立場に近いのですが、プラスアルファがあります。プラスアルファとは内田樹氏が「下流思考」で述べられていたこと一部共通しますが、「視野を広げる学びは何の役に立つのか」という問いをとりあえずカギ括弧にいれて、まず視野を広げるために学ぶことが必要であるということです。これは、”アウトプットを前提にインプットを”に矛盾する面もありますが、学びを修行ととらえて、「視野を広めることは簡単ではなく、アクティブに行動しなくては達成できないことであるので、アクティブに行動して達成する価値がある」というさらに矛盾したステートメントに変換されてしまいます。

クリアな答えのある問題ではありませんが、今後フォローしていきたいと思います。


テーマ:ことば - ジャンル:学問・文化・芸術

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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務. その後, Harvard 大学医学部への研究留学を期に, 非常に迷った末に医局を離れBoston で独立することに挑戦し, 現在ラボ運営に奮闘する.「実験医学」 に”プロフェッショナル根性論”を執筆中.

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