生化学若い研究者の会のご招待で
生命科学・夏の学校(8月3〜5、国立女性教育会館、埼玉県)に、シンポジウム「
所変わればラボ変わる?比べてわかる日本と世界?」のパネリストとして参加した。まず第一に、スタッフの学生さんたちの情熱と卓越した企画力にる非常に充実した内容と運営に感心させられた。シンポジウムも大盛況・大成功であり、その様子は参加者のひとりHILOKIさんのブログ「
生命の理解、そして「理解」の理解。」にまとめられている。
それ以外で特に印象に残ったことは参加した学生さんの”プレゼンテーション力”の高さである。
研究交流会では10人程度のグループに分かれそれぞれが5分程度で自分の研究を紹介するという試みがなされた。基本的にはパワーポイントを使わずに1ページ資料のみを使っての”ローテク”オーラル・プレゼンテーションのフォーマットであり、あまりトリックが使えないので、高いコミュニケーション能力とプレゼンテーション能力が必要とされる。私はハーバードの学生のプレゼンテーションで”目が肥えている”ので、正直日本の学生さんのプレゼンテーションはどうかなと思っていたが、そんな心配はまったく必要なかった。
それぞれが自分の持ち味を生かした非常に良質のプレゼンテーションを披露してくれた。もちろん荒削りではあるが、要点はきっちり押さえている。つまり、自分の研究しているテーマの肝が何であるかをよく理解していて、それに対する情熱を言葉で他人に説明できる。米国のようなパンチを効かしたショーのようなしゃべりまくるスタイルではないが、決して印象が薄いというわけではない。おそらくそれほどプレゼンテーションのトレーニングを抜けていないと思われる日本の学生さんたちが自分のスタイルを生かした”日本的な”プレゼンテーションの軸を確立しつつあることに驚きと喜びを感じた。
もちろん夏の学校には特に優秀でモティベーションも高い方が集まっている可能性もあり、日本の理系学生全体を論じることはできないが、日本の理系学生の質の高さを確認できた有意義な3日間であった。