アカデミック・キャリアパスで研究者が切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
プロフェッショナルになるためには、数多くの職業の選択肢を捨て、退路を断ち一点集中にしなくてはならないと書いた。(25回:理系のキャリアの選択肢が狭いことは悪いことか

また、職業人として充実した人生(strong life)をおくるためには、弱点を克服することに主眼をおくよりも、得意なことをひたすら伸ばすStrengths-based アプローチをすべきであるとも書いた。(自分の強みを知り、Strong Lifeを生きる:StrengthsFinder)

そういう観点から見ると、高校の時点で文系と理系進学コースへの半ば強制的な分離は理にかなっている。文系・理系の選択はふつう、英語/国語が得意なら文系で、数学/理科が得意なら理系である。「将来何になりたいか」や、「大学で何を学びたいか」より、むしろ「今何が得意か」で早い時期にキャリアを選択することは議論はあるだろうが、Strengths-based アプローチの教育への導入という観点からは正しい。

「好きこそ物の上手なれ」は必ずしも常には真ではない。むしろ「好な物を上手になりたい」という願望や、「好きな物」と「上手な物」が一致した非常に幸福な人たちの拡大解釈である場合がかなりあるのではないか。

「好き」な対象は成長とともに変化していく(変化し得る)が、「得意な物」は本質的に変化しにくい。

「好き」は可塑性がまだ期待できるが、「得意」は驚くほど可塑性が低い。

本当にしたいこと(=好きなこと)がなかなか見つからないと嘆く必要はない。重要なのは「得意なこと」を見つけることだ。


テーマ:大学受験 - ジャンル:学校・教育

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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務. その後, Harvard 大学医学部への研究留学を期に, 非常に迷った末に医局を離れBoston で独立することに挑戦し, 現在ラボ運営に奮闘する.「実験医学」 に”プロフェッショナル根性論”を執筆. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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