サイエンス・コミュニケーションとは:研究者は研究室・大学・学会という専門家集団の中だけで活動するのではなく、サイエンスのバックグラウンドをもたない一般の人々に積極的にはたらきかけ、サイエンスの重要性をわかりやすく伝えなくてはならないというミッションである。サイエンス・コニュニケーションの目的はまず(1)Public Awarenessを高めることを通して理系の大学・大学院に進学する将来のサイエンティストを増やすとともに、政府の研究費増加のための布石をすることであるが、もっと大事なことは(2)政治家が科学的問題(医学、生命倫理、環境&エネルギーなど)で正しい判断を下せるための世論形成に貢献することであると思う。
米国の研究者はさぞかしサイエンス・コミュニケーションが上手であると思われるであろうが、実際には米国ではサイエンス・コミュニケーションは危機的状態にあるとMatthew C. NisbetとChris Mooney博士らはサイエンス誌2007年4月号
「Framing Science」で訴えている。「科学的に正しいニュース解説を、メジャーなニュースソースを通して伝えればいずれは一般のひとにわかってもらる」と信じる(正義はいづれ勝つ的考えの)サイエンティストはあまりにナイーブであると警鐘を鳴らす。実際には(少なくとも米国では)多くの人々は政治的、宗教的にバイアスがかかっており、メジャーなニュースソースからサイエンティストが期待するような’正しい’情報を仕入れたりはしない。サイエンス・コミュニケーションの失敗により、国家が危機に瀕しつつある(瀕している)例として:
Global warming
Evolution & Intelligent design
ES cell
の3つを例に挙げている。
Global warmingに対してはpolitician アル・ゴアのキャンペーン「不都合な真実」は成功を収めているが、Global warmingに対しての米国においてのPublic Awarenessは現在十分に高いとはいえない。またbiologist Randy Olsonの反Intelligent designキャンペーン映画
「Flock of Dodos」(パロディー)はサイエンス・コミュニケーションとして大失敗であった。
Nisbet & Mooney博士らの提案は:
In short, as unnatural as it might feel, in many cases,
scientists should strategically avoid emphasizing the technical details of science when trying to defend it.
私のまとめ:サイエンス・コミュニケーションとは国家の将来をかけた戦いであり、その肝は
Technical detailsを抑え、ストーリーを語ることである。
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