ボストンで13年働いた研究者が、アカデミック・キャリアパスで切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
実験医学2007年3月号の News&Hot Paper DIGESTで「ニューロサイエンスからみた創造性とはー米国定番サイエンスコミュニケーション番組より」と題して、アイオワ大学精神科教授のDr. Andreasenのインタビューを紹介した。詳細は実験医学を見てもらうとして、ブログでは研究者の創造性について書きたい。

ここでは、「創造性」のバーをかなり下げて、「研究者がグラントをとるための研究のアイデア」に限定するが、これが日々の研究者の生活に関しては最も大きな問題である。多くの人が研究のアイデアに悩み、次のグランドの更新時にアイデアが尽きてしまたっらどうしようかという漠然とした不安を持っているのではないか。私はそうであった。

そこで、アイデア創出法についての(そういうものがあると仮定して)文献を探してみると、いくつかのヒントを与えてくれる本をサイエンスの分野ではなく、広告の分野で見つけた。 広告の分野でのスタンダード&クラシックであるJames Webb Young 「A Technique for Producing Idea」によると:

Ideas are new combinations (of old stuff). [注:(of old stuff) 私見]

この言葉は私のこころのよりどころである。「天才でなくとも、出版された論文(old stuff)を読み、それらを新たに組み合わせることで、全く新しいことを作り出すことができる」と私は理解している。こう考えることにより、アイデアが尽きてしまうことに対する不安はずいぶんと和らいだ。

アートディレクターの佐藤可士和氏は、楽天のロゴやSMAPやMr.Childrenのアートワークなど斬新なデザインのアイデアで有名であるが、NHKのプロフェッショナル仕事の流儀で、佐藤氏もかってアイデアが尽きてしまうことに対する不安があったが、「答えは対象(宣伝すべき商品)のなかにすでにある」と信じることで乗り切ったと語っていた。

「多くの場合、答えはすでに目の前にある」と信じたい

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テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術

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プロフィール

Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:三重大学医学部・分子病態学講座教授 10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務後, ボストンへ研究留学し、ハーバード大学医学部・准教授としてラボ運営に奮闘する. 2011年に帰国、大阪府立成人病センター麻酔科・副部長をつとめ、臨床麻酔のできる基礎医学研究者を自称する. 専門は免疫学・細胞接着. また研究者のキャリアやスキルに関する著書に「プロフェッショナル根性・研究者の仕事術」「ハーバードでも通用した研究者の英語術」(羊土社)がある. (Photo: Liza Green@Harvard Focus)

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