アカデミック・キャリアパスで研究者が切磋琢磨する方法を発信することをめざします。
実験医学2007年3月号の News&Hot Paper DIGESTで「ニューロサイエンスからみた創造性とはー米国定番サイエンスコミュニケーション番組より」と題して、アイオワ大学精神科教授のDr. Andreasenのインタビューを紹介した。詳細は実験医学を見てもらうとして、ブログでは研究者の創造性について書きたい。

ここでは、「創造性」のバーをかなり下げて、「研究者がグラントをとるための研究のアイデア」に限定するが、これが日々の研究者の生活に関しては最も大きな問題である。多くの人が研究のアイデアに悩み、次のグランドの更新時にアイデアが尽きてしまたっらどうしようかという漠然とした不安を持っているのではないか。私はそうであった。

そこで、アイデア創出法についての(そういうものがあると仮定して)文献を探してみると、いくつかのヒントを与えてくれる本をサイエンスの分野ではなく、広告の分野で見つけた。 広告の分野でのスタンダード&クラシックであるJames Webb Young 「A Technique for Producing Idea」によると:

Ideas are new combinations (of old stuff). [注:(of old stuff) 私見]

この言葉は私のこころのよりどころである。「天才でなくとも、出版された論文(old stuff)を読み、それらを新たに組み合わせることで、全く新しいことを作り出すことができる」と私は理解している。こう考えることにより、アイデアが尽きてしまうことに対する不安はずいぶんと和らいだ。

アートディレクターの佐藤可士和氏は、楽天のロゴやSMAPやMr.Childrenのアートワークなど斬新なデザインのアイデアで有名であるが、NHKのプロフェッショナル仕事の流儀で、佐藤氏もかってアイデアが尽きてしまうことに対する不安があったが、「答えは対象(宣伝すべき商品)のなかにすでにある」と信じることで乗り切ったと語っていた。

「多くの場合、答えはすでに目の前にある」と信じたい

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テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術

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Motomu Shimaoka

Author:Motomu Shimaoka
島岡 要:10年余り麻酔科医として大学病院などに勤務. その後, Harvard 大学医学部への研究留学を期に, 非常に迷った末に医局を離れBoston で独立することに挑戦し, 現在ラボ運営に奮闘する.「実験医学」 に”プロフェッショナル根性論”を執筆中.

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