Yahoo の元副社長(VP of Direct Marketing)でマーケティングの
カリスマである
セス・ゴーディン(
Seth Godin)は、ズーム [
Zoom] の提唱者でもある (
1/28のエントリー参照)。彼のマーケティング論はビジネスパーソンのみならず理系研究者の
キャリア・パス形成にも応用できる。彼のメディアと
ブログに関する最新刊「Everyone is an Expert (about something)」(
Amazon.comで$9.99、約¥1,200) がセスのサイトから無料でダウンローできる。英語であるが、絵入りで32ページと短く1日で読める。
(
http://sethgodin.typepad.com/seths_blog/2007/02/please_dont_buy.html)

要旨は:
#1. 「small is the new big」で述べているように、インターネットと
ブログの出現により、
巨大であること(
巨大企業、そして私見では
巨大医局、
巨大研究室も)の優位性は消滅し始めている。 個人または小さい組織であることが今後は有利になる。
#2. インターネットのサーチエンジンで人が探しているのは情報ではなく、meaning (= what makes sense to you)である。
#3. Meaningへの“道しるべ”としてレンズ[
Lense]という概念を提唱し、かれのサイト
squidoo.comで個人がexpertとなり発信できるページ[
Lense]を誰でも開設できる。
理系研究者にとっても#1を認識することは非常に大切で、いったん大学や研究所で常勤の職に就けば、上司に従い、その組織内での昇進のみに集中していればよい時代は完全に終わってしまった。組織での経験が長いひとにとっては、個人での
キャリア形成の必要性を認識することはストレスであるが、セスの言葉は刺激的かつ個人を勇気づけてくれるので、ぜひご一読を。
FC2ブログランキングに一票を!
スポンサーサイト
テーマ:研究者の生活 - ジャンル:学問・文化・芸術